ねぇ、ねぇ、そこの貴方。そう、貴方の事。
初対面のところ悪いんだけれど、私と友達になってくれないかい?
急に無理なお願いをしてすまないね、私、友達というものを知りたいのだよ。
辞書で調べた方が早い?いいや、私は友達というものは辞書なんかで理解できないものだと考えていてね。実践しないと分からない気がしたのだよ。
だから、よろしくね。これから。
『友達』
もう、ママなんて呼んでくれないのかなぁ。
この場所が故郷なんて呼ばれるようになるのかなぁ。
嬉しいけれど、さびしいなぁ。
どうか、どうか、あと少しだけ、ここにいてよ。
『行かないで』
皆さんは、イスラエルの戦争、ご存知ですか?
そうそう、最近ニュースで取り上げられている事です。
最近ニュースで取り上げられていない、ロシアとウクライナだって今でも地獄のような戦が続いていて、それ以外の国だって……
同じ空の下に生まれたんだから、仲良くしようよ。
私は小学生ながらに思った。
こんなこと12年も生きていれば分かること。
小学生でも分かるのに、戦争をする大人達は何を考えているの?
戦争というのは、正義と正義がぶつかり合っている事。
大人には大人の考えがあって、子供には分からないのかもしれない。
こんな時に私たちは何が出来る?
未来ある私たちなら、この世界を変えられるんじゃないか。大人達は無理だと言うかもしれない。その大人の言葉が子供たちの作る未来を潰しているじゃないか!
平和な世界を作るには、どうすればいい?
青い空に聞いてみても、答えは返ってこなかった。
それが答えなのかもしれない。返ってこなかった事が。
私たちは自分達で考えなければならない。
必ず、貴方を助けるよ。
同じ空を見ている人にこの思いが届くように、青い空にそう言った。
『どこまでも続く青い空』
どんなに声を張っても、届かなかった。聞こえましたか?私の思いは届きましたか?きっと、蝶の羽音より小さな音に聞こえたでしょう。
周りに反対されても、それでも私は叫び続けます。この思いが誰かに届くまで、声が枯れるまで。
聞いてください。私の主張。
『声が枯れるまで』
始まりはいつも平凡です。そして何かが起こり、苦難を乗り越え、また平凡に戻る。それの繰り返しでございます。
ですから、私達はいつも期待しているのです。
ハッピーエンドなエピローグを。
『始まりはいつも』
こんにちは。もしくはこんばんは。先程、貴方とすれ違いました。覚えていませんか?
ああ、そうですか。残念です。私は貴方のことをしっかり覚えています。何故かって?そうですね、なんだか、この後、会える気がしたからです。
ほらね、当たっていたでしょう?
『すれ違い』