「願い」
散らばる星空 羽ばたく鳥影 行き先も決めず道の途中
見上げた夜に君の声を想い 流した涙
雲が星を隠すみたいに 笑って誤魔化す日々は
まるで散らばる星の中に隠した僕の弱音みたいだね
大きく輝く月のように 笑う君は可愛くて
嗚呼、愛おしいよ ただ変わらない日々を願うよ今日も
一つ二つ流した涙の数だけ 願いがあるなら
ねぇ、神様、応えてください 流れる星に軌跡を
僕の前では笑顔で 一人になれば痛みに耐える日々
窓際になびく花のように
ただベッドの上で君は 僕の話を優しい顔で聞いてる
小さな呼吸を聞くたびに締めつける胸 …嗚呼
とまらないで とまらないで 永遠なんて願わないから
もしも世界がなくなっても離さない見つけるよ闇の中でも
君の声ならわかる 誰よりもそばに居るよ
声も顔も心臓の音も想いも…全部抱きしめて
連れていくよ君の好きな花咲く丘へ ……
行かないで 行かないで 今だけでいいから
もしもその瞳から涙が流れても全部この手で救うよ必ず
君の願いごと紡ぎ唄い 夜空に輝くように
とまらないで とまらないで 永遠より大切な時よ
もしも世界がなくなってもキミだけはキミだけは離さない
あの丘まで連れていくよ 君の好きな花咲く丘へ
「アナタへ」
照れくさい言葉がいつの間にか胸のなかにあふれてたよ
他でもないアナタへいつもありがとう
少し長くなるけど聞いてほしいんだ
我が儘で自分勝手でなんでこんな奴を選んだのって
困らすたびにいつも思うんだ
他愛の無いことで喧嘩して心無い言葉できずつけて
それでも凛とした顔で話すから気付けなかった
きっと一人部屋でアナタも溜め息ついて苦しめてたね
謝るのは決まってアナタからで
それに許された気がして
間違ってるのは本当は僕だってやり過ぎたのは僕だって
分かってたのに
不安から逃げてばかりだった
そんな優しさに甘えるたびに気付かされたよ
アナタの居ない明日なんて耐えられないよ
他でもないアナタへいつもごめんね
きっとこれからも迷惑かけるかもしれないけれど
今よりも変われるように努力するから頑張るから
もう少しだけ見ててください
アナタとの時間が大切だと今なら言えるよ
だから聞いてほしいんだ
きっと十年後も僕はアナタに恋してしまうだろう
照れくさくてアナタの前では言えないけど
これだけは伝えようと思うんだ
こんな頼りない僕だけど
いつも大きな愛で許してくれるアナタへありがとう
「空白(光)」
つめたい雨が降りしきるなら後は止むのを待つだけだ
そんな分かりきった声なき空の下に立ち尽くすだけなら
生きてるなんて言えないさ
進め答えなき白い白い光ある方へ
この残酷な世界ですらあるのはただ一つの未来
何があっても譲れないモノがあるなら
それを叶えたい夢にすればいい
立ち止まるほどに心が闇に喰われてしまっても
そこに一吹きの風があるなら時が動くなら止まれるはずもない
落ち込んでも雨に殴られながらでも行こうぜ
変わり続ける人も街も時代も振り払って
ただ一つ信じ続けた宇宙(そら)には輝く星が流れるさ
過去に染まる今をぶち壊して さぁ
君の望む明日を君の好きな色に染めてやれ
僕等は所詮、果て無き時のなかで朽ち果てる命
だからこそ、一瞬すら光に変えていける力があるよ
笑顔が誰かを救うように涙も掬える手があるんだ
繋げてきたモノが夜空に光るように
熱くたぎる希望がその脚を動かしていく
残響さえ打ち消す勇気を握りしめて叫べ
真っ白な未来に描く君だけの声を星に変えて
「かたすみ」
夕陽に染まる町が眩しくて影に隠れるように歩いてる
いつも目立たない場所から眺めてた憧れみたいに
きっと夢は他愛もないことから始まるの
こころ開けずに今は一人小さな蕾のよにうつ向くけれど
誰も一人じゃないよ一人じゃつまらないから ねぇ
共に唄おう始まりのウタを
君らしさは知らない、だけど君にだけ分かる
そこからの風景を教えて
寂しいことなんてないよ だって君はいつもそこに居るから
何にも染まらなくても片隅の君が繋ぐ音はいくつもの一つで
きらめいて四季のように奏でるよ
木枯らしの中を好んで一人歩いてた
何を感じ何を見つけていくのだろう
途方もない山の向こうに見える秋の空
夜に染まり消えていく影を見て気づいた月の明かり
そのままでいいよ 眩しい太陽があるなら
ねぇ、きっと君は 美しい月の光だよ
だから共に唄おう
同じ光じゃできなかった奇跡のウタを
君にだけ分かる心の音を教えて
何にも染まらなくても片隅の君が注ぐ光が眩しくて
いつだって四季の空に奏でるよ
「世界のどこかで」
秒針の音が刻むたびに変わり続ける景色の中で
何を見て聞いて笑い泣き、また愛を抱きしめて息をするの
空は自由だなんて呟いて今日もドアを開いて小さく仰ぐ
不意に思い出す消え行く命を目にした日 君は細くマブタから涙を流したね
あの日見せた哀しみが不幸だなんて思えなくて確かに優しさを感じたんだ
失うたびに生まれる愛があることを疑いもしないで
窓辺に射す光のなかで浮遊するホコリさえ美しく見えた子供のころ
何も知らずにただまっすぐに放つ汚い言葉さえ
全ての叫びを世界(そら)は受け止めてくれた
今ならわかるよ 頬を伝う涙も怒りをぶつけた日も
愛から生まれる本気の気持ちだから
ほら、今も世界のどこかで見えない声が願いが祈るのように響いてる
形を変えながら進み続ける時の中で
今日もあたりまえに生まれる愛が
見つからないようにそっと世界のどこかで…どこかで…願い祈ってる
降り落ちる雨が小さな野花を弾くように