水無月はじめ

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2/27/2026, 10:47:41 AM

『現実逃避』

逃げて
逃げて
逃げ続けていた

夢の中なのは
ぼんやり分かっていた

捕まったらダメだと
立ち止まってはダメだと
どこか物陰に隠れなくてはと

誰かがこちらにやってくる

笑みを湛えて何かを喋る

『  』

飛び起きてみれば
滝のような汗と
荒い息

机の上には
進路志望表

こいつのせいかと
安堵と恨みが交錯する

机の上の魔物を片付けなければ

そしてこの先の道を見据えた
逃げるのはもう止めよう
何かが喋りかけてきた『  』を
もう2度と聞くものか

2/26/2026, 11:11:21 AM

『君は今』

過去に
現在に
未来に

僕は今怯えている

ひたすらに布団をかぶって
過ぎ去るのを待っている

北風と太陽など関係ない

一人寂しく震えている

君も震えているのだろうか
それとも
青空の下駆け抜けているだろうか

震えているならば
一緒にコタツにでも入ろう

駆け抜けているのなら
僕の手を引っ張っていって欲しい

僕は今
気の抜けた炭酸のような心で
ぼんやりと庭の雪を眺めている

2/25/2026, 10:07:55 AM

『物憂げな空』

木枯らしには至らない風の中
日の沈む
遠くの山だけが燃えている

寂しさの中に痛みを感じ
痛みの中に愉悦を見つける

このまま星を観て
月が上がりきるまで待ってみようか

冷え冷えとした夜の帳が下りていく

流れ星でも落ちてこないか
かじかんだ手先を誤魔化せるだろう

やや後悔してきたが
南中していく満月を見る頃には

寂しさも
痛みも
その中の愉悦も

綺麗に眼から流れていった

2/24/2026, 10:10:55 AM

『小さな命』

野原に咲くカタバミも
蜜に誘われるアゲハ蝶も
夜に鳴き鳴らすスズムシも
北の海に住むクリオネも

みんなきっと同じ命
本当に小さな命たち

僕はそれよりずっと大きいけれど
命の価値は同じだろうか

無機質な宇宙の彼方には
何か蠢くものがあるだろうか

太陽の下に命があるとは限らなくて
深く冷たく暗い海の底にも命はある

平等なものとは思わないが

煌めくものはきっとある

そうだと僕は信じたい


2/23/2026, 10:07:03 AM

『Love you』

「もういいかい」

「もういいよ」

夕暮れの近い校庭で
いつも通りのかくれんぼ

見つけてくれるのかという不安
見つけて欲しいという希望

せめぎ合う僕の心

心理学などは分からない
でもきっとここなら
すぐに見つけてくれるだろう

不安をかき消して息を潜める

できれば
真っ先に見つかりますように

君の笑顔を最初に見たい

ほら
言っただろう

「みーつけた!」

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