水無月はじめ

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2/4/2026, 10:09:39 AM

『kiss』

なんて事のない僕の部屋
ただ違うのは
隣に君がいるという事

たわいのない話で静かに過ごし
しばらく2人で三日月を見た

顔を近づける機会はあったけど

学校の話ではにかむ君に
友人の話で笑う君に
月を見て寂しげな顔の君に

僕の方はただ見惚れていた

機会に目を背けるように
目を細めながら
ただ一緒に月を見た

2/3/2026, 10:14:30 AM

『1000年先も』

千代紙で作った紙風船
ふぅと息を吹き込んで
和室で転がして遊んでいる

ありがとうと思いながら
せっせと折った折り鶴に
息を吹き込み吊るしていく

昔の人もきっと
願いを込めながら
千代にも続けと祈ったのだろう

色とりどりの紙を見ながら
何を祈るか考えている

2/2/2026, 10:11:25 AM

『勿忘草』

花言葉なんて

色で変わる
場所で変わる
人でも変わる

なのに何故
こんなに人を惹きつけるのか

自分の境遇に沿った言葉を
選んで使ってるだけだとしても

それを頭に入れた上で
今日も花を愛でるのだ

「私を忘れないで」と
願うように花を見る

2/1/2026, 10:23:23 AM

『ブランコ』

ゆっくり後ろに下がって
ゆっくり前へ

かれこれ何分乗ってるのだろう

僕はそろそろ帰りたい

ただキィキィと軋む音が
ただ耳に響く音が

何故か心に響いてて

そこに身を置いていたいと思った

1/31/2026, 10:08:17 AM

『旅路の果てに』

歩いて
歩いて
歩いてた

湿地の中を
砂漠の上を
湖の底も

手に入れたものは
種類の違う砂

水にさらせば流れてしまう
風が吹いたら飛ばされてしまう

そこには確かにあったのに
場所を変えると消えていった

歩いて
歩いて
手に入れたものは

とても脆く
とても儚く
流れるように消えていった

しかし確かにあったのだ

僕の心の中には
真砂でできた砂絵が残る

それを儚い想い出として
今日も歩いて生きて行く

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