※やわらかな光
真っ暗な隠し廊下の中、
手に持つランタンの光だけを頼りに先へ進む。
巨大な地下迷宮とまで呼ばれるようになってしまった
この地下墓地。
自分の祖先が割り当てられた土地は、
何と徒歩で3日も潜った箇所である。
それだけ長い間、ランタンのみで地下にいれば、
現実か幻想か不明だが……
時折やわらかな光が廊下を照らしだす。
美しい墓から放棄された墓まで。
時を超えしは、墓なのか光なのか自分なのか。
そんな事を考えながら、重い背負子と共に奥へ進む。
※鋭い眼差し
ちといそがしいと予約投稿した昨晩
今日の朝イチで見たニュース
退院なさった美智子様のお顔が怖かったわ
眼差しが鋭いというかブチ切れてなかった?
もうそれでお題が侵食されてしまったわ
撮影された映像が、逮捕された犯人にしか見えぬしな
※高く高く
商人は、少し大きな街で秋の収穫祭に遭遇した。
村で仕入れた物が良い値段で売れる。
しかしアコギをしてはならない。
それは商人だけでなく、村の信頼にまで及ぶから。
それを知らぬ年若い商人や、
知っていて陥れようとする商人もいる。
だが自分は決してやらない。
自分と村の誇りと生活のために。
ああ。だが、思ってしまうのだ。
高く高く売りつけて
この地から新天地へと商売場所を変えてみたいとも。
※子供のように
あたしは学校でいじめられっ子だった
ちなみに先生もグルだったんだよ
その理由がさ
田舎の村なのに保育園に通ってたガキだから生意気
親の都合じゃん、そんなの
正直に言おう。未だに根に持ってる。
自殺願望という言葉も知らずに自殺未遂した程度には
子供のあたしは傷ついてたんだ
そして今も対人恐怖症が強い精神障害者だよ
子供のように自殺未遂することはないけどね
※放課後
ウチの学校は
放課後になると学童保育エリアになるんだ。
学童保育に登録してる子だけ、学校にいていい。
校庭の遊具で遊んじゃ駄目なことになってる。
学童保育にいる友達は、勉強をしているって。
お喋りする時もあるし、遊ぶこともあるけど、
基本的には授業の勉強を続けるって。
つまんなくない?とか聞けないまま、
ウチはNintendoSwitchでスプラトゥーンしてる。
テストの点数で勝てたことない。
当たり前か〜 ┐(´-д-`)┌