ななしの倉庫

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※やわらかな光

真っ暗な隠し廊下の中、
手に持つランタンの光だけを頼りに先へ進む。
巨大な地下迷宮とまで呼ばれるようになってしまった
この地下墓地。

自分の祖先が割り当てられた土地は、
何と徒歩で3日も潜った箇所である。
それだけ長い間、ランタンのみで地下にいれば、
現実か幻想か不明だが……
時折やわらかな光が廊下を照らしだす。

美しい墓から放棄された墓まで。
時を超えしは、墓なのか光なのか自分なのか。
そんな事を考えながら、重い背負子と共に奥へ進む。

10/16/2024, 11:32:41 AM