※君の奏でる音楽
ぐー、きゅるるるる。
「うぐぅ」
ぎゅるるるる〜。
「……?!?!!」
声に出せないから、体が反応するんだ
アニサキス!コノヤロー!!!
※昨日は日記がお題を奪っていたね
まぁ切実だったし今もキツイから仕方ない
※麦わら帽子
最後に見たの いつだっけ?
この酷暑で麦わら帽子の意味を問う
↓日記
止まらない咳に効いてるか不明の薬
ついでに内蔵冷え過ぎ問題が既に1ヶ月
軽くストレッチするだけで激しく咳き込む
ストレス発散とは???どうやれと??
寝転んでいるのが1番楽なのは咳き込まないから
そんな事してたら体力落ちるの知ってるけど
咳き込みすぎで吐くくらいなら……って
悪循環に入ってるのはわかっているが
せめてお前は効いていますか腹巻よ
※終点
終点という馬鹿デカい看板が、目の前にある。
しかもその前に、これまたデカい大穴まである。
確か俺、階段から落ちただけなんだが?
振り返ると、俺を見て驚いた顔をした人間がいた。
ただその景色は不気味なことに、誰も動かない。
そしてカラフルなはずの世界が白黒だった。
納得した。納得したよ。
だから、なあ。聞かせてくれ。
死んだ後に大穴に落ちるまでが人生なのか?
※上手くいかなくったっていい
世の中それでまかり通ると思ってんのか?
給料に見合った仕事の出来ない奴に
「給料泥棒」って渾名がつく程度には常識だせ?
上手くいかなくったっていい
それが許される場面が如何に少ないか
時事ネタで言うならパリ五輪は正にこの状態だな!
……と、ご機嫌に高説を垂れた俺は今
発言が生意気だという理由で、窓際に追いやられた
何で上手くいかないんだよ!
※蝶よ花よ
育ちが違う、そう思った。
美しい所作。目を引くかんばせ。器量も良い。
私のような小商いの娘とは存在感が違った。
「あの様なお方こそ、蝶よ花よと育てられたのかな」
御用聞きを終え、隣を歩く父にそう聞く。
父はくくっ、と喉を鳴らした。
「花魁の出てあるあの嫁子が、蝶よ花よと育てられているわけがないだろう。むしろ毒を含む花の中で、一番に強かな毒蝶であろうがな」