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6/29/2024, 4:17:22 AM

あゝ美しい風。清い旋律のよう。
これがいつか走馬灯になるんだものなあ、

6/27/2024, 8:48:41 AM

いとがふつりときれたというか、
結露が一滴落ちたというか。
とにかくクロノスタシスの中で突然。あ。終わりにしましょ。と、なんだか漠然思ったのでした。
履き替えた靴の両足の、紐がどうにも弛んでるのを見て、言い知れぬ惨めさに支配をされて、近日潰れるわたしの体を抱き締めた。
白い女の腕でした。白い肌にあおとみどりの管が透けて、肩まで張り付く夥しい、ケロイドの如く盛り上がっているのでした。
それを人間は醜いと言いました。それでも、わたしはわたしの味方をしたかった。
喩えば黄色い線の外側で。屋上階の柵外で。わたしはまさしく今日この日まで、倒れることなく息をして参りました。
いずれ。目も当てられなく、破壊をされる、この体のまだ確かに綺麗な頃。まだ走馬灯の中身の時間をひとり鬱々と過ごしているのでした。
まだ、綺麗なのになあ………。
誰も抱き締めてはくれないみたいだ。

6/23/2024, 1:08:13 PM

愛していれば何をしてもいいわけではないでしょう
自分の作り上げた偶像の我が子ではなく、
自分とは違う人格の他個体である生身の、
現実の我が子に焦点を当てて愛情を形成する必要がある
それもせず自分の気持ちの主張ばかりして、
何が親だ、何が愛だ
そんな当たり前のことを、あなたは何故。半世紀以上も後に生まれた人間に説かれている

6/21/2024, 6:40:31 AM

こんな体ゆっくり蒼く錆びてゆけ

6/19/2024, 1:44:54 PM

鉄を七秒炙るだろ、それを柔いところに押し付ける
そしたらぷしうと音がするなり、白く固まり焦げ臭くなる
明日には橙色のちまい蚯蚓が、その次にはチーズの生菓子が、その場で立ち代わりめくるめく、国家のように変態していくだろう
蓋ができれば軈て抜け落ち、そこは赤い丘のできる
そして3年すればまた、なだらか白い土地になるんだな

お前を頼ってきたのではないよ、
お前は只マシな敵であるのだよ
お前は人間ではないよ、
お前は型落ちの妥協案なのだよ

長い間ハッキリとしてやれなくて本当に済まなかった…

だからどうか言わせてくれ。
あまり傲慢になるなよ、
お前には何の価値もないんだから。



お前のせいで出来た数十の傷が力こぶのように腫れて痛む。
過敏になった患部は風にも涙を垂らして、暑い夜にも涼めない。
しばらく一年は、神経痛が忘形の友となるだろうね。

信頼のシの字も知らなかったのだよ。
あまりにもお前らはわたしの邪魔をするものだから、そして恐ろしや自覚もないようだから。
ほら、ご覧。お前の節穴でも見えるか。

なんと醜いことだろう!

呼吸を乱れさすのは簡単だが、その責任は、どうなるんだね、その姿は、快楽だけには貪欲なのに、避妊すらしない浮世人とは、何が違うのかね…

恨むぞ貴様ら、3年経っても、なだらかでも。

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