怖がり#40
「また桜が咲く季節になっちゃった」
これを毎回呟くような臆病な私を好きなわけないよね。
そのくせして第二ボタンもらっちゃったらどうしようとか考えてる自分に呆れてる。
でも、伝えてみたら案外恋になっちゃったり?
知らんけど。
でも私もすごいでしょだってずっと君のこと好きなんだよ。
履き慣れないローファーでちょっと大きな制服着てるそんな時からさ。
でも、気づいたら卒業だって。
私怖がりだから、タイムカプセルにこの気持ちしまっちゃおうかな。
でもなぁ〜同窓会とかで会った時彼女とかいたら嫌だな。
はぁ、卒業したくないな。
星が溢れる#39
きみのせかいにおじゃまするよ
わたしのこころときもちのとびら
どれだけふたしてきもちおさえて
むりをしたけどやっぱりむりだな
ほしがあふれるそらになげたことのは
ほしへのほうこくしっかりしたよ
安らかな瞳#38
「もしもし、私の声聞こえてる?」
何度も彼に呼びかけた。
でも、私の問いかけにはうんともううんとも返ってこない。
何度も呼びかける。
「頑張って生きるよ、私が君の分まで後悔のないように。」
「君は私のことになると心配性になっちゃうよね。」
「ごめんねよりもありがとうをいっぱいくれたよね。」
「こちらこそありがとう、ありがとう、ありがとう。」
私はぼやけた視界の中で感謝を投げ続けた。
君が安らかな瞳でさいごにくれた言葉のプレゼント
『僕は君からたくさんの言葉とありがとうをもらえて幸せだった、今度はその言葉であなたの周りの人たちを幸せにしてあげるんだよ』だった。
私たちにとってホワイトデーは
“君が真っ白になった日、真っ白になった私が再び彩られはじめる日”
大好きな君に#37
ホワイトデーまであと10日。
なんの期待もしてないなんて言ってはみるけど、やっぱりちょっとは期待しちゃうよね。
私だって、大好きな君に正直な気持ちを気持ちを聞いてみたいなって思う。
それに、3・14ってなんかずっと続きそうじゃない?
たった1つの希望#36
「僕がこの気持ちを恋だと認識したときにはもう熱しきっていたんだよ。」
私が屋上で聞いた言葉。
最初は何を言っているのか全然わからなかったけれど、理由を聞いて納得できた。
彼はずっと私に片思いをしていたらしい。
彼は私に「君を好きでいられたことがたった1つの希望でここまでなんとか学校に来れた理由だった、君を好きでなければ頑張れなかった」と。
私は誰かの生きる希望になれていたらしい。
それは嬉しいことだけど、私の希望は夕暮れの空に消えていった。