「またいつか会いましょう。
その時には、きっと私たち幸せになっていますから。
その時も、きっと私たち生きていますから。
その時だけは、誰にも壊すことができませんから。
その時を万が一にも壊されないように、守り、生き、
攻撃も躱してみせるのです。私たちが、またいつか
会える日までそれを続けるのです。
会えた時には私たち、きっと笑えていますから。
抱き合い、生を実感しているはずですから。」
煌めく一等星の下で、私たちは小指を絡めた。
点々と無限に広がっているように見える星は、
華々しくも儚さを纏っていた。また会おうと交わす
には、その日は絶好の日であった。
「お願いですから、忘れないでくださいね。」
そうやって私に背を向けて歩き出したその足元の、
黒いチューリップが月の光を纏って揺れていた。
今を生きるのは、生きやすくて生きづらい。
昔よりは圧倒的に若い世代が尊重されているにも
関わらずだ。私にはそれが何故なのか、明確な理由を
ひとつもあげられない。無知は罪である。
学校で学ぶだけでなく、インターネットを駆使し
さまざまなことを知っていくのもひとつの手では
ないだろうか。これはただの感想にすぎないが。
私も、そうやって聡明な人間になりたいと思う。
「飛べ」
で思い出すのは、やはり某バレーボール漫画だ。
なぜそれなのかというと、人生観の部分で大きく
影響を受けたからである。
この言葉は主人公の高校の横断幕の言葉であり、
アニメの主題歌の歌詞にも入っている。
飛べ と言われ、助走をつけて走り出す雛たち。
自分も雛のうちの1匹に混ざり、羽ばたいていく。
そんな事が出来たらいいなと思う。飛べないカラス
には決してなりたくない。飛びたい時・飛ばなければ
ならない時に飛べる鳥でありたい。
今日は特別な日。
だって、彼に会うことができるから。
いわゆる遠距離恋愛というやつだ。
金曜日の夜、退勤したら夜行バスなり新幹線なりを
使って東京から彼のいる場所へ向かう。
月に1度くらいのペースで会っているので、1回ごとに
会いに行く方を変える。
「久しぶり!」
『久しぶり。会えて嬉しい』
この月に1度の甘い雰囲気も、特別だ。
気持ちが良いなあ。
涼しくて、夏らしい緑の隙間から差す光が眩しい。