8/15/2024, 8:32:32 AM
放課後の帰り道
友と自転車に乗って
坂道を一気に下る
特別な思い出の日
気になるあの子を後ろに乗せて
家まで送った
真冬の寒い朝
母親に頼まれたおつかい
早く帰りたかったから
冷たい自転車に股がって
全速力で漕ぎ出した
自転車に乗っているのは
僕と
僕の大切な思い出
8/12/2024, 4:28:31 PM
君の奏でる音色が好きだ
特段上手いわけでもないのに
どんなに凄い演奏よりも
君の繊細な音色に惹かれている
放課後、夕日の射し込む旧校舎の音楽室で
君と演奏していたあの日々は
今でも僕の宝物だ
8/12/2024, 7:55:26 AM
夏の終わり頃
君と最後の海岸デート
僕が贈った麦わら帽子から
太陽にも負けない眩い笑顔を覗かせる君は
相も変わらず小麦色の肌に沢山の絆創膏をしている
そんなヤンチャな所も好きだけれど、好きな子が怪我をする度
僕は胸が痛むという事を
知っていて欲しいな
君を忘れないように
君に忘れられないように
今日だけで何百枚も写真を撮った
写真の中の君は
相も変わらず透けている
8/10/2024, 2:51:41 PM
『次は──終点、終点───』
真夜中
僕は今夜も終電で家路を辿る
人の居ない寂しい車内
窓越しに見つめる
燦然と輝くネオンの街は
僕にはとても眩しくて
飲み込まれてしまいそうだ
こうやって今夜も
夜に沈んでいく
『お足元にお気を付けて────』