鈴木

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8/30/2025, 7:03:02 PM

僕はよく、発作を起こしていた

どうしようもない漠然とした死の不安で
生活もままならない程に。



「俺が死ぬのは、この人が死ぬ時だ」

悪魔はそれを受け入れて、君の心臓に魔法をかけた。

「ずっと2人だな」

君は、最期のその先まで傍に居てくれると言った




死とは孤独なものだと、どこか諦めていた僕を

君は簡単に救ってみせた




今はただ、君が愛おしい。








─*─*────────────*─*─


実話から書いてみました。
これからもずっと、愛してます。

8/18/2025, 12:09:48 PM

ひたひた ひたひた

足音がする

ひたひた ひたひた

ひとりぼっちの足音が

ひたひた… ひた…

今、僕の後ろで止まった。

7/3/2025, 12:16:22 PM

「…何か、やりたい事とか、欲しいものとか…無いか?」

長く続いた静寂を、勇気を出して切り裂いた

今ここで声を出せるのは、俺だけだったから。

『…とおくへ、いきたいなぁ』

冷たい電子版に表示されたその言葉を、
叶えてやれる訳でもなく。

俺はただ、また黙って泣く事しかできなかった。




***




病で声も発せない死にかけの子を想像しました


狭い病室を出て自由に遠くへ行きたい気持ちと、

長く続く辛い闘病生活を終えて遠くへ逝きたい気持ち。


本当に叶えたいのは前者だけど、叶わないと分かっているから、叶う範囲で願った後者。

漢字に変換もせず打ち込んだのは、そう出来ない程に弱っているのと、決めきれなかった2つの願いを込めたかったから。


主人公くんはそれを分かってて、何も言えなくなったと。


本当はこういうのって解説とか入れない方が良いんでしょうが、入れたくなっちゃったので追記です。
自由に楽しみます。

6/24/2025, 8:28:51 PM

少女の1000年の嘘が
空をこんなにも明るく照らした

嘘吐きな盗人は
最期まで嘘を嘘と知られぬままに
使命を全うしたのだ

陰の英雄である彼女を
今はただ、静かに見送ろう



6/25:[空はこんなにも]

▶︎真っ先にセファリアが思い浮かびました。
せめて彼女が西風の果てで、ゆっくり眠れますように。

6/10/2025, 4:14:20 PM

「────美しい」

ナンパしようと思った訳では無い。
彼は本当に、他に形容する語彙が無い己が憎い程に、美しい。

「──それは、俺に言ったのか?」

聞き慣れてきた言葉の筈なのに、ハトが豆鉄砲を食らったような顔をしている。

あぁ、そんな表情もまた、美しいなんて。

ずるい人だ。

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