鈴木

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6/10/2025, 4:14:20 PM

「────美しい」

ナンパしようと思った訳では無い。
彼は本当に、他に形容する語彙が無い己が憎い程に、美しい。

「──それは、俺に言ったのか?」

聞き慣れてきた言葉の筈なのに、ハトが豆鉄砲を食らったような顔をしている。

あぁ、そんな表情もまた、美しいなんて。

ずるい人だ。

6/10/2025, 8:20:19 AM

【どうしてこの世界は】


ある星に、世界を守ろうとした英雄が居た

「僕が皆を守ってみせるから、信じて欲しい」

しかし、英雄の仲間達は次々と倒れ
遂には民衆の手によって命を落とす者も現れる

「どうして…」

英雄は問う、何故この危機に人同士で争うのかと

「英雄達は信じられない!彼らは支配欲に駆られ、我々のオアシスを奪い取ろうと目論んでいるのだ!」

そうして、英雄の最後の仲間が倒された時。

星は終わりを告げ、崩壊が始まった

「─────皆を守ってくれ、英雄」

英雄は仲間の遺言を思い出し、逃げ惑う民衆を見て嘲笑した

「どうして、この世界は───」

一度も曇らなかった英雄の瞳は、失望の色で染まっている。



英雄はどうすれば良かったのだろうか。

仲間を殺した世界を見捨てて、共に滅ぶのか

仲間の遺言に従って、最後まで世界を守るのか

どちらにせよ、英雄の瞳はもう、あの頃の輝きを取り戻せないだろう。

5/25/2025, 6:57:41 PM

轟く雷鳴の中で

ただ、雨だけが

私に優しくしてくれた

5/12/2025, 5:37:15 PM

───道を、間違えたんだ。




君を、王様にする為に。

ただ君だけを愛して

ただ君だけのためにやり直し

ただ君だけの為に人を殺して

ただ君だけの為に英雄を討ち

ただ君だけの為に国を滅ぼした

この物語は、そんな俺を君が討伐する事で完成する。

「───どうして?」

俺を見て揺れる君の瞳は、とても美しい色をしていた。



「───愛してる」


ただ君だけの為に生きた俺は

ただ君だけの手で人生を終えた

4/26/2025, 2:37:06 PM

確かに僕は

「どんなに離れていてもいつか君に会いにいく」

と約束したけれど

どれだけお金を稼いでも、
どれだけ時間を費やしても、
どれだけ手を伸ばしても、
どれだけ君を愛していても、

届かない場所に、行ってしまった

君は卑怯だ

こんな形で、僕に約束を破らせるなんて

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