人は誰しも言えない秘密がある
そんな話を聞いた
自分の秘密…他人の秘密…
全く興味がわかない
だけど…嘘つきな僕は…興味のある振りができる
「そんなこと言われてもな〜お前秘密ある?」
「秘密って言わないやつだろ!?」
「あ〜お前は?」
秘密?んなもんねぇよ
「だよな〜」
僕には秘密がある…
人前だと一人称はオレだし、家族は居ない。
だけど皆には…いつか話せたらいいな…
頼れる人を…
狭い部屋で少年はうずくまって泣いていた
その少年は学校でも、家でも、居場所がなかった
いつも夜になるとうずくまって泣いていた
ある日少年は車に轢かれそうになったのを男の人に助けられた少年からしたら不必要な助けだった…
その男の人は少年に向かって一言だけ言って居なくなった
少年はその日から居場所が無くても泣くことは無かった
それから数年が経って大人になった
男の人に言われた言葉を忘れた頃に
事故に合いそうな男の子が見えた
助けて一言だけ言った
「希望に満ちた君を助けれて良かった」
その少年の目は大人になった彼に似ていたのだ…
梅雨か…それでずっと雨なんだ…
それにしても晴れ間がほしい
天気の子でも時々晴れたのに
現実はそうとはいかないんだな〜
いつになったら止むかな…
いい加減青空がみたい
そう思った次の日は午後に綺麗な虹が見れた
それから雨が降っても降り止まないことはなかった
時期外れの梅雨がちょっとだけいいものに思えた
おはよう…今日もいい天気だね…
そうね…でもにわか雨に注意してね…
わかった…お母さん…
あのさ!
なに?…
ううん…なんでもない…
そっ…気を付けて行ってらっしゃい
行ってきます…
あ〜また言えない…
言いたい事なのに…言えない…
自分は優等生じゃないことを…言いたい…
でも…言ったところでどうなる?…
それならいっそ…ここまま言わない方が?…
あ〜あ 逃げちゃった…
明日…絶対…伝えなきゃ…
天気の話は辞めて…言いたい事を伝えよう…
これは夢かもしれない
そう思いたいときは沢山あるだろう
でもそれが本当に夢だったら?
外からスズメのなく声が聞こえる
あ〜起きて準備しなきゃ
でもな〜めんどくさい…
あっ…今日…
近くの時計を見る…
遅刻だ!
急いで準備して
外に出た…
いつもの街並み、いつもの道なのに
なぜかどこかいつもと違う気がする
なんか夢みたいだなぁ
友達も普通に話してて…私がいる…
あれ?これ夢?
起きなきゃ!
そう思った瞬間体が動かなくなった
その場に居た人が一斉にこっちを見た
怖くて恐ろしかった…
私はそのまま起きることは無くなった
現実の私はどうなのだろうか…