私はある日
友達と喧嘩した
いつもは、1日経てばケロッと遊ぶ約束してたりするのに
今回のは2人とも意地になって、1週間以上ろくに会話もしてない…いい加減謝ろうそう思って、電話をかけた…
「もしもし…あのさ…」
「なに?」
「この前のこと…謝ろうと思って…」
「あ〜会って話そ?」
「わかった、今からいつもの場所に…」
「うん」
急いで準備して…
2人とも大好きなお菓子買って…
いつもの場所に…
謝る言葉を心の中で唱え続けて
準備万端
でも友達は来なかった…
何時間待ったのだろうか…
約束は絶対守ってくれる子だった…
謝ることも会うことも出来なかった…
ニュース速報です
午後5時にトラックがコンビニに追突して
買い物中の高校生が巻き込まれ…
大丈夫かな…もしかしたら…
電話して…
タダイマデンワニデルコトガデキマサン
返信無し…
あ~あまた同じ結末か~
綺麗な満月を見ながらお酒を飲む…
思わず月の写真を撮った…
1人で呑みながら、世間にのまれながら過ごした日々を思いだす
情緒不安定になったりしても、時間が進んでしまう…
寂しくなってしまう…この月もいつか太陽に変わる…
涙をこらえて、ツマミを食べる…
月よ…私に共に飲んでくれる仲間をくれ
なんとなく呟いた。
あれから1ヶ月経って
1人でまたお酒を飲んでた日に
ふとスマホを見た…あの日撮って待ち受けにした満月…
LINEが来た…
(一緒に飲みたいからお前の家行くから!)
やった、1人で飲まなくて良い!
それから満月の日は2人で飲むのが習慣になった
また雨が降ってきた…
「お母さん…雨止まないね…」
「そうね〜」
「早く止まないかな…」
「いつか止むわよ…絶対に…」
小さい頃に母と話したそう話したことを思い出した…
あの時の母の顔は、切なそうだった。
今にも泣きそうな母を見て、必死に楽しい話題を話した
あの頃に戻りたい…お母さんが、お父さんを捨てる前に…
お母さんは不思議な人で、
天気予報を見てなくても天気を当ててた…90%の確率で…
もしかして天気の子?ってふざけて聞いたら
かもね〜って言われたし不思議な人だ
今日は…お母さんの誕生日で…
最近知った…お母さんの心と天気は…
早く会いたい…帰ろ…
(ただいま!お母さん!誕生日おめでとう!)
無視か…お母さん…泣いてる…
独りで寂しい?…
声は聞こえないけど…側にいるよ…
最近ずっと晴れを見てない…
『お母さん!誕生日おめでとう!もう泣かないで』
聞こえてないかもしれないけど…叫んだ…
「晴花?そこに居るの?」
空には1年振りの晴れで綺麗な虹がかかっていた
10年後の私へ…
今元気ですか?
楽しい時間を過ごせてますか?
何時も笑えてますか?
友達に本音を伝えらてますか?
私はいじめられていて辛く、生きてる意味がわからないです
10年後はちゃんと生きてる意味を見つけてますか?
そうだったらとても嬉しいです
夢も楽しい時間もちゃんとあって
生きてる意味もよくわかってるよ…
10年前まで死にたいとか言ってたのに…
今じゃ死にたくないよ…
安心して良いよ…
そう思いながら続きを読んだ…
夢はちゃんとかなってますか?
大切な人は居ますか?
答えはYESだよ結婚して
先生になって夢叶ったよ
大丈夫だよ
『貴方は本当に幸せですか?』
本当に幸せだと思ってた…
学校の先生になって、子供達と笑って…
なのに私みんなに迷惑かけてばっか…
本当に幸せだろうか…
あ〜逃げちゃダメだよ
もぉ~すぐ逃げようとして…
首輪が気に入らないのかな~
新しい首輪買うよ…どれがいい?
これ?わかったよ…
可愛い私のモノ…
出会って半年、家に癒しがあるのはとても良い
やっと出逢えた…
何度も何度もやり直して…やっと…見つけた…
今世こそ…上手くいく…
逃げなきゃ…ダメだ…
死んでしまう…
そう思って…挑戦し続けた…
半年ぶりの外は…気持ち良かった…
でも…ダメだ…遠くへ逃げなきゃ…
「もーまた逃げて、外出たかったなら言ってよ…」
ダメだ…捕まったら死ぬ…
「鬼ごっこ?ちゃんと捕まえてあげる…」
手には包丁…本当に死んでしまう…
段差に転けてしまった…もうダメだ…
「もぉ~ドジなんだから…」
『フフッ…これからずっと…一緒だよ…』