夏が来た。暑いしにそうだ。
虫がうるさい。ダルすぎる。
こんなこと言ってるけど数年前まで元気に虫とりしてたんだよな…俺…年取ったんだなぁ
虫取り網を片手に公園を走り回っていた
アゲハ蝶とか色々な虫
今思えば気色悪い…
でも1番熱心に追いかけてた虫がいた。
モンシロチョウだ
綺麗な白さが好きだった…
来世はモンシロチョウとかほざいてた
バカバカしいな
そんなことを思い出しながら窓開ける
1匹のモンシロチョウが入ってきた
あ、綺麗だ。外に逃がすために捕まえようとした
目の前で消えた……
あー暑、もう夏か、ダルすぎんな。
虫取りにでも山行こうかな…
転校しちゃうのか〜寂しいな~
そうだね、離れても友達だよ!
当たり前でしょ?
転校する3日前こんなことを言っていたのに
その日になると誰も見送りに来ないし連絡もない
所詮言葉だけの繋がり…
桜が散る頃に手紙を書いた
桜の押し花を添えて
『今まで友達として居てくれてありがとう。
こっちは元気でやってるし友達も出来たよ!
私居なくても、楽しんでね!
桜の花言葉有名だから知ってるでしょ?
お返事待ってるよ』
手紙を送って1ヶ月経っても返信は来なかった
ニュースを見てびっくりした
女子高校生が通り魔に殺されたらしい
その高校生は桜の花びらをとろうとしてたらしい
高校生の名前が私が手紙を書いた子だった
私のせいで…私がころしちゃった?
桜の花言葉
私を忘れないで
この言葉どうり一生忘れないだろう…
流星群を見てた…
願い事をすると叶うと言われてた…
弟の病気が治ることを、手術が成功することを願った。
そんな迷信を信じて絶望し、
泣きわめいた頃が懐かしく感じた。
弟の分まで長生きしてやる!
そう弟の机に向かって叫んだ…
「ふぅ…寂しくなるな…」
「あんた引越しの準備終わったの?」
「終わったよ母さん」
「あらそう、ご飯あるわよ」
「ありがとう」
弟よ…来世は元気でな…
1年後
引越し先の土地にも慣れて、楽しい日々を過ごしてる。
弟に話しい事ばかりだ。
久しぶりに里帰りしよう。
準備して2泊くらいはしていこう。
手土産はこれで良いか…
「お前、里帰りすんの」
「あぁ、久しぶりに顔でもみせようかと」
「そっか、お土産よろしく」
「お前に渡すものは無い」
「ケチ、てかお前弟居たよな」
「あぁ、居るよ」
「どんな子」
「元気で…いつも笑ってる…」
「うる覚えかよ」
「会ってねぇからだよ」
「弟ホントに生きてるの?」
「は?」
「いや、3Dとか妄想の存在かと」
「な訳ねえよ…」
「だよな、里帰り楽しめよ」
あっ…弟…手術成功して生きてます…
死んでません…病気は治ってないけど…
里帰り楽しみます…
夢を見た、顔はよく分からなかった…
声も場所も知らない人だけど、会いたくなった…
運命だと思ったから…
1年ぐらいたった春
新学期がスタートした。後ろの席の男子だった
笑った顔を見て夢を思い出した…
この子が運命の人だ…
初恋の気がした…
これからが楽しみだ!
仲良くなって、いつメンで馬鹿やって、
楽しかった、これからも一緒に居たい。
自分の気持ちを隠しとうせるといいな…
初恋は実らないそれを信じよう。
『俺はお前が好きなんだ』
一生言えない悲しみを…
明日隕石が降って来て世界が終わるとしたらどうする?
そんな話をしてた放課後がホントになるなんて…
1年前
「お前らさ早く帰れよ」
「「はーい先生」」
『あのさ、話変わるんだけどさ』
『なに?』
『隕石が降って来て世界が終わるとしたらどうする?』
『あーね俺は寝て過ごすかな』
『それな、俺もそうかもしれんわ』
「じゃ俺バイトあるからまたな!」
「「またな」」
こんなこと話してたよな
それな〜
じゃあ寝るわ
おやすみ
電話をきった…
「来世は平和にくらす」
そして俺ら世界は永遠に眠る