流星群を見てた…
願い事をすると叶うと言われてた…
弟の病気が治ることを、手術が成功することを願った。
そんな迷信を信じて絶望し、
泣きわめいた頃が懐かしく感じた。
弟の分まで長生きしてやる!
そう弟の机に向かって叫んだ…
「ふぅ…寂しくなるな…」
「あんた引越しの準備終わったの?」
「終わったよ母さん」
「あらそう、ご飯あるわよ」
「ありがとう」
弟よ…来世は元気でな…
1年後
引越し先の土地にも慣れて、楽しい日々を過ごしてる。
弟に話しい事ばかりだ。
久しぶりに里帰りしよう。
準備して2泊くらいはしていこう。
手土産はこれで良いか…
「お前、里帰りすんの」
「あぁ、久しぶりに顔でもみせようかと」
「そっか、お土産よろしく」
「お前に渡すものは無い」
「ケチ、てかお前弟居たよな」
「あぁ、居るよ」
「どんな子」
「元気で…いつも笑ってる…」
「うる覚えかよ」
「会ってねぇからだよ」
「弟ホントに生きてるの?」
「は?」
「いや、3Dとか妄想の存在かと」
「な訳ねえよ…」
「だよな、里帰り楽しめよ」
あっ…弟…手術成功して生きてます…
死んでません…病気は治ってないけど…
里帰り楽しみます…
5/8/2023, 1:47:19 PM