理解し難い物は好きだ
複雑なロジックや感動
そこにある可能性
相変わらず
あり続ける姿
体よく言うなら
憧れだ
しかし
そうではない事は分かる
ギリギリの均衡で保つ
愛の類だ
言葉にできないそれは
無意識のうちに育った
何故か
殺す事は出来ない
傷つく事は当たり前で
失う事も当然である
それなのに
焦がれて止まない
自分は
虫のようなモノだろう
例え、死ぬとしても
そこに居たいと願うのだから
じゃあねと
そんな一言が
終わりなのかと言うと
そうではない事が分かる
大抵の物語が
めでたしめでたしで終わり
それが正しい事のように
信仰される
しかし人生は
死だけが平等な
唯一の
エンドだ
もし
それが突然訪れるなら
沈む夕日を
一人で見ていたくはないのだ
戻らない過去を
嘆く度
子供っぽい行動が
止められない
あの頃の様に
純粋な気持ちではないのに
変わらない星空は
あの頃の姿なのだ
消えた星も生まれた星も
分かりっこないけれど
それでも
一分の狂いもなく
あの頃の哀愁を
持ち続けているのだ
伸ばした手は
細く見窄らしかった
衝撃の真実を話してあげよう
そう言って
ワイングラスを傾ける男
アタシはこの男が大嫌いだ
でも、嫌う事は出来ない
明かりのない
窓かはの光だけがある部屋で
私は彼の孤独を追体験する
当たり前の日常には
それを破壊するフラグがある
人とのコミュニケーションは
その最たる例である
ゲームのイベントの様に
他の選択肢が見えるならまだマシだ
アタシ達は時に
選択肢を増やす道を探す
あるかもわからない
自己救済の道を
そうだ
彼も同じ事を言っていた
もう何処へも行けない
選択肢を間違えたから
そう言う誰かを
慰める為のお呪いを
アタシの嫌いな男は
楽しそうに彼を揶揄する
人を救う人は
その分落とし穴も多い
駄目だ
それ以上何も言わないでくれ
だから
彼は救われなかった
無意識のうちに
机を叩いた
バンと鳴く机の音を
久しぶりに聴いた
彼がそれ故に味わった
恐怖などは君には背負えない
泣きたいのは誰だ
少なくともアタシではない
どうすれば良かったのか
たらればを語ったって
彼は還ってこない
恐怖の構成要素は君には
当てはまらないモノばかりだ
皮肉にも
アタシは私にはなれない
それでいいなんて
簡単な事は言えない
それはいつか見た様な
残酷で凄惨な
あの日の月みたいだった
突然想い出すのは
やけに明るい
ポップでメジャーな
ストリートミュージック
一つだけ言えるとしたら
世界の終わりは
たぶん
そんなモノってだけ
神様か物質か
そんなモノが動いた
ただの日常でしかない