月見茶

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3/15/2026, 10:38:07 PM

【涙の星】

彼女の涙は星となる。
泣いた数だけ星が生まれる。
けれど彼女は泣き虫だ。
人と話すだけで涙を流す。

だから、この世に星は際限無く生まれ、資源は豊富。
人には過ぎた星が溢れている。

3/15/2026, 7:19:58 AM


君を見る時は、いつも胸が高鳴った。
君と話す時は、いつも心が軽かった。
君も同じだと、思っていたんだ。

思ったとおりだった。
何処か遠くを見つめる瞳は安らかで。
開いた口からは優しい歌が聞こえる。

でも、君を連れ去ろうとする者がいる。
俺と君を離そうとする者がいる。
だから俺、終わらせておいたよ。

「さあ、また来る前に行こうか……相変わらず、かまってちゃんだね、君は。仕方ないな、今日も君を抱えてあげるよ」

【■かぬ君と、共に永久を】

3/11/2026, 10:40:20 AM

【華麗なる一日を】

 静かな日々は、私の密かな夢だ。
 園に通い、友と交流をし、親交を深める。
 それが嫌だとは言わないが、時には一人で読書に耽る時間が欲しい。

 試しに、爺に言ってみた。何とか私の一人きりの休日を作れないかと。すると爺は、軽く口角を上げてこう答えた。

「では、明日の予定は全て後日に回しておきます。困り事があれば、何なりとこの爺にお任せを」

 流石は爺だ。父が私の側付きにする事を渋っていただけはある手際の良さ、これからも仲良くしていたいものだ。

 ⸺それが昨日。今の私は、蔵書室で一日を過ごしている。時折休憩で飲む紅茶は素晴らしく、軽食も丁度いいタイミングで届いた。
 相変わらず、我が家の使用人達は優秀だ。彼らのおかげで平穏な日々を過ごせている。

 ただし、最近入った新人メイドは失礼な娘だがな。先程も紅茶のおかわりを頼んだ際、私が読んでいる本を見て口を滑らせていた。

「……ぼっちゃまって、本当に幼稚園生なのですか? 時々、四歳らしからぬ発言をされているのですが」

 酷い娘だ。我が家は代々、幼少の頃から素晴らしき記録を残している名家なのだ。年不相応なのは当然だろう。
 メイド長にもう少し教育を厳しくするよう進言しておかねばな。

 だが、それ以外には何事も無かった。今日は平穏な日々だったと言えるだろう。
 また明日から、同じ日々を続けよう。

3/7/2026, 11:46:57 PM

【月の夜は】

 月が見える夜は、好奇心が止まらない。
 月が見える夜は、高鳴る鼓動が抑えられない。
 まあるい月が見える夜は、私の身体は変わりゆく。

 雪と桜が舞い散る狂いし季節の満月夜。
 先に天へと行きし友を想い、我が身を獣へと貶めよう。