遥遊

Open App
7/3/2025, 11:54:25 PM

遠くへ行きたい


雲になりたくて

波になりたくて

風になりたくて…

果てしないものに憧れて

儚いものに憧れていた

どこかに行きたい…

口癖は私の魔法の言葉

どうにもならない弱さや

抗えない愚かさを見果てぬ夢で

笑う 笑う 嘲笑う

踏み出してしまえばいいのに

見ないことにすればいいのに

どこへともない

何を望むわけでもない

ただ ただ

遠くへ 私を知らない遠くへ行きたい

7/2/2025, 8:21:14 AM

夏の匂い


ガラスの小瓶に

閉じ込めた

懐かしいけど忘れてしまいたい

そんな儚くて熱い日々

キミだけを思い出す

太陽の匂い

時折

開けてしまいそうになる

甘く疼く傷が…

6/30/2025, 9:19:46 PM

カーテン


夜明けが早い

星の瞬きとひとり

会話しながら朝を迎えてしまった

誰にも言えない

誰にも知られたくない

自分の醜さに

そっと薄手のカーテンで仕切り

ほどほどの距離感を保ってきた

それでも時折

人恋しくて…

誰にも悟られない真夜中に

カーテンを開け月明かりに語りかける

朝日の眩しさにはまだ

微笑みかける勇気がなくて…

でも、でもね

カーテンの向こうに

私を待つ何かの声が聞こえてくるの

そこへ踏み出す勇気

光溢れる場所で自分を愛せるのかな

6/27/2025, 11:41:30 AM

まだ見ぬ世界へ!


おーい!

私の声が聞こえるか?

夢を見るだけで

追うことに戸惑い

現実に抗いながらも

ただ流されてるだけの

私の愚かで無知な心の叫びが…

手を伸ばせば扉は近づくのに

知らぬことを恥じる事はないと

わかっているのに

まだ見ぬ世界は

ただの今日の続きだと

あなたが教えてくれたのに

6/26/2025, 9:59:02 PM

最後の声


最後の声は

声にならない声

たった一筋の涙に込められた

透き通った美しい声

言葉にもできない

心を語り尽くすには

余りにも未熟過ぎたと…

それでも受け取ることができたんだ

君の最後のありがとうを

Next