たろ

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4/19/2026, 9:07:00 AM


※閲覧注意※
幼馴染シリーズ

【無色の世界】

どうということもない、代わり映えのしない日々。
色なんて、付いていた所で、何の意味も無いと思っていた。
大切な人が健やかに日々を過ごしているだけで、生き辛い世間の間でも息が出来る。


大切な人が、どうでも良い存在に傷つけられた日、目の前が真っ赤に染まった。
それから、その大切な人は虚ろな瞳を空中に置くようになって、焦燥感に染まった世界は無味無臭で本当に色がなくなった。
大切な人が、虚ろなまま息を吸って、吐いて、それを確認する度に安堵した。
愛しさが募って、目を離したくないと思った。
大切な人の周りだけ、色が仄かに戻って来た気がした。




眠れない夜も、朝日の眩しさで揺り起こされる日も、あなたが居たから乗り越えられた。
足手まといになるのが嫌で、独りでも大丈夫だからと虚勢を張ったのに、あなたは諦めなかった。
「一緒に、居たいんだ。ただ、それだけ。」
何も要らない、ただ傍に居させて欲しいと願ったあなたを、突き放せなかった。

押し潰されそうな日々に、あなたが居るだけで、息ができた。
「大丈夫、ココに居るよ。」
あなただけが、無色の世界に色を運んでくれた。
あなただけが、温もりを分けてくれた。

4/4/2026, 10:03:57 AM

「それでいい」

大丈夫。
好きな物は、好きなままで。
好きだったけど、嫌いになっちゃった人は、嫌いでいい。
嫌いな人から、好きな物を貰ったのに喜べないのは構わない。
でも、好きな物は好きな物で良い。
嫌いになっちゃった人は、嫌い。
好きな物は、好き。
それでいい。

3/22/2026, 10:34:26 AM

「バカみたい」

いつも時間が足りない。
用意しても上手く行かない。
人と足並みが揃わなくて、叱られる。
良かれと思ってやった事は『余計な事』で。
その人に合わせるのは、とっても難しい。

時間を無駄にするのは、最悪な人です。
食材を無駄にするのは、最低な人です。
『お前は、人の言う事を聞かない。』
『橋の下で拾って来た。』
『余計な事は、するな。』
あなたは何時だって正しい人。
わたしは何時だって間違ってる。

朝も昼も夜も、時間は決まってる。
それに合わせれば良いはずなのに、合わせられない私が間違っているのは確かで。
『合わせられないなら、出て行け。』
あなたが言う通りなんだろうな。
常に不協和音で、ずっと一緒に居るのが辛い。

バカみたいに、謎は深まっていくばかりだ。

3/11/2026, 10:52:33 AM

平穏な日常

3/9/2026, 10:03:24 AM


「過ぎ去った日々」

額の中、パトランプがくるくると点灯している。
額の骨の内側で、目に入ってくる人物や声の刺激を仕分け、少しでも刺激に触れたら、けたたましく警戒警報が鳴り響く。
ここは戦場か?と思う程、私の神経は研ぎ澄まされ、時に過敏に、時に騒がしく、最悪の想定を弾き出す。
生命の危険すら主張するその警戒音は、その場所に向かうことも辛くした。
なのに、逃げ出すと言う選択肢だけが、私の中で塗り潰されて、壊れていた。
どうにも押せないボタンと、塗り潰された選択肢は、私に退路が無いと錯覚させ、泣きながら前へ進むしか無いと思い込ませた。


気の置けない友人が、教えてくれた。
「もう、逃げな。まずは、そこから離れる。全部の話はそれからだよ。もう充分。やれることは、やったでしょう?その壁は、乗り越えるべき物じゃない。戻っておいで。」
全部、捨てると、決めた。

起こり得ない恐怖を予測する脳のエラーコールと猜疑心の塊の様な思考。
魘される悪夢は、繰り返す日常の思い返し。
しゃっくりみたいに繰り返している内に、少しずつパトランプが点灯する回数が減って行った。
それでも、逃げ切るまでは恐怖を予測する思考が度々顔を出して、怯えていた。
この先を考えては焦り、元には戻れない気がして泣いた。
仕事の話しか出来ない人の連絡先をブロックした。連絡しないと決めた。
気にしないを徹底して、もう振り返らないと。振り返るとしたら、若さだけで駆け抜けた良き思い出として。


過ぎ去りし日々に、お別れを。
わたしは頑張った。
それこそ命懸けで、やり切ったのだ。
際限のない戦場を駆け抜けたのだ。
もう充分、やれることはやったのだ。
わたしが、私らしく居られる場所を、新しく探そう。
歪んで歪なわたしを、これ以上すり減らすことがない場所を。
もう一片たりとも、奪われてなるものか。

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