たろ

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4/27/2025, 10:19:07 AM

ふとした瞬間

4/25/2025, 11:00:45 AM


【「こっちに恋」「愛に来て」】

いつも冷静で、周りを良く見ていて、真実を心を見透かすあなたの綺麗な目。
「和真、お疲れ様。今日と明日は、ゆっくり休もう。」
こっちに来てと招く手が蠱惑的で、ふらふらと吸い寄せられる。
(あ、マズイ。)
吸い込まれた先には、大好きで大切なあなたの香り。
「えへへ、や、まって?ヤバい、泣きそう。かっちゃん、ズルいよー!」
あなたの肩口に顔を押し付けて、あなたの香りを嗅ぐと、あなたの大きな掌が後頭部を撫でてくれる。さらに、耳元に優しい言葉が囁くように降り注いで、ビショビショに泣くハメになる。
心の中まで暴くあなたに、隠し事なんて出来ない。

せっかく笑ってやり過ごそうと思ったのに…。 あなたには敵わないのだ。

4/23/2025, 12:17:00 PM


どこへ行こう

4/23/2025, 12:19:42 AM


【big love!】


大きさ?重さ?
質より量?
どっちからとか、方向性とか?

どんな話の流れだったかは吹き飛んだ。


お互いの休養日が久し振りに重なった、穏やかなある日。
一息吐こうとリビンクでお茶をしていた筈なのに。
「オレのは、大きくて重いよ。たぶん。」
しれっと当然の如く即答して、首を傾げる目の前の幼馴染みが、ひどく眩しい。
「…でしょうね。」
恥ずかしくて顔が赤くなっているのが分かる。頬が熱くなって、視線を少し逸らした。
「でも、たまぁに言われると、心臓止まって死ぬかも?って思うなぁ。」
傾げた首を反対側に傾げ直して、ニッコリと微笑む幼馴染み。
「…好きです、よ。」
耳まで熱くなっているのを自覚しつつ、期待されているのも分かるので、小さく呟いて顔を手で覆い隠す。
「ぐふっ。」
胸を押さえて、幼馴染みが机に突っ伏した。
(そのリアクションが、恥ずかしいんだよな…。)
突っ伏した音を聴いてから、顔を覆っていた手を退けて、目の前の旋毛をちらりと眺める。
突っ伏したままの目前の旋毛に顔を寄せて、
「…愛してる。」
何とか絞り出す様にして、呟いた。
心臓が異様な音を立てて迫り上がってくるようで、逃げるように自席に戻り、背凭れを抱き締める様に後ろを向いて、顔を腕の中に隠した。
「…かっちゃん、オレもいい?」
恥ずかしさと、大きくて重いと自他ともに認める愛が押し寄せて来る予感に、圧し潰されそうだと思いながら、黙って顔を臥せたまま横に頭を振る。
「無理に受け止めなようとしなくても良いよ。聴いて欲しいだけだから。…ね?」
背中にぴったりとくっついてくる幼馴染みに、背凭れごと抱き締められて、止め処無い愛の言葉を浴びる。

「………ムリ、死ぬ。」
愛され過ぎていて、もはや恐ろしい。

4/20/2025, 11:44:16 AM

星明かり

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