Iben

Open App
3/6/2026, 12:53:34 PM



不思議な縁、絆とでも言うのだろうか?
もう会わなくていいと思っていた彼女が僕の目の前に居た。
あの時、密かに恋心を劣情、嫉妬を抱いていた相手が、
あの時、彼女は僕に見向きもしなかった。

「なんだよ。」
嫌な気持ちが態度に出てしまう。
「あのっ、わ、私さ…あなたに謝らなくちゃと思って…」
謝る?今更何を言う。
どこまで都合のいい人だ。
僕は無視をして彼女の横を通り過ぎる。
「絆って信じる?」
彼女はまた僕を見ていない。
「私、あなたとの間には絆があると思うの。」
彼女は僕の腕を掴み、頬を赤らめてそう言った。
彼女の体温がやけに重くて気持ち悪い。
絆か。そう。そうだね。
「…絆、昔はそんないい意味で使われてなかったんだよ。今の僕たちみたいに、切りたくても切れない縁のような。」

彼女は僕の恋心に気づき、それを利用して僕を追い詰めた。
僕は全ての彼女の罪を背負わされて、社会の影で身を潜めて生きている。
なのに、彼女は並以上の生活をしていると聞く。
絆なんてふざけるな。
僕は今の今までお前からの呪いに苦しめられてきたんだ。
「ここでまた出会ったことが絆や縁であるならば、切ってしまおう。」

3/4/2026, 12:12:03 PM

大好きな君に

大好きな君に、
まず、僕を不安のはけ口にしないで欲しいこと。
不安になる弱い心を持つくせになぜ僕のこと殴るんだい君は。
照れ隠し?ああそう、可愛いね。
次に、僕にお金をせびるのはやめて。
僕だってお金が無いんだ。
なに?僕しか頼りにならない?何円必要なの。
それと、たまには君から好きって言って欲しいんだ。
なんで大事なことは言えないんだ君は。
大好きな君には笑ってて欲しいんだ。
弱る前にいつものように僕をこき使ってくれればいいよ。
いや常識の範囲内でね?
不憫な日々でも、我儘言われても、
大好きな君に捧げる日々は僕を生きた心地にさせてくれる。

2/1/2026, 10:35:06 AM

ブランコ

ブランコに乗って、空を蹴る。
飛ばしてくれない空を蹴る。
何度も同じ事を繰り返すだけのブランコ。
それでも夢中になってしまうブランコ。
地面を蹴って空に足を投げ出して、
空を蹴って蹴って、高くする。
高く高くなったブランコに身を任せて後ろに落ちて、
空が僕を飛ばしてくれるなら、
ブランコみたいなこの日々から抜け出せると思う。
でも、大嫌いな空を今日も蹴る。

1/4/2026, 10:13:00 AM

幸せとは

手を出された。
僕は、知らなかった温かみと、
他の子達も知らない温かみを知った。
愛情?
性欲?
性愛?
どれかに当てはまるのだろうか。
世間は当てはめない。
犯罪。
異常。
不憫。
そうだ、確かに犯罪だ。
でも僕は心地が良かった。
嫌じゃなかった。
空っぽだった心が満たされてしまったから。
幸せとは?
僕の事を、誰が不幸と言っても、
僕の心は幸せになってしまっている。
幸せとは、それは独りよがりで、それは間違いで。
その気の所為が幸せなのかもしれない。

1/4/2026, 4:35:13 AM

日の出

あ、今日が始まった。
太陽の光が彼の横顔を照らしている。

この今日は、彼が越したくなかった今日。
私は、それを止めてあげた。
彼が見たことない今日に生きているなんて、嫌だ。
なら私のすることは決まっている。
決まっていたのに。
なぜ私だけ昨日を越してしまったのだろう。
彼は私をなぜ置いていった。

日の出が見える。
嫌という程今日だと認識させてくる。

Next