感謝情緒

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1/24/2023, 10:25:05 PM

逆光を浴びた。
己の虚しさに心が削れて、結晶となり貴方は再び私の元に。
光り輝く太陽は貴方の目に映り、醜さを隠した私は貴方の前に立つ。
パシャリ、という音と共に私のスマホは鳴り響きデータとして貴方が残される。貴方は嫌がったが、消せとは言わず私はそそくさとその中身を確認した。

逆光だ。

太陽の明るさに反射して、貴方は真っ黒だった。振り切られる貴方の顔は、逆光で何も見えやしない。
貴方は笑った。二度と写真を撮らせてはくれなかった。
逆光を知らぬまま。
私は貴方を黒い顔だと思い込む。

1/23/2023, 12:11:17 PM

夢を見た。
とっても辛い夢。
貴方が目の前で弾けるの。とっても汚いわ、って言って誰かが貴方を片付ける。その様子に私は声も出ない。異常だと、言ってしまうの。
私、夢を見るの。
それは私が異常だから?それとも、正夢なのかしら。

1/22/2023, 10:16:05 AM

某アニメで、映る。とても現実的では無い、所詮子供騙しの道具だ。でもどうしてか魅力的に映るそれは、私たちの手には一欠片の素材すらない。夢という一欠片の希望を手の平にだけ乗せられ、こぼれ落ちる欠片を引き留めようと必死になる。
未来は誰にも分からない、過去は誰にも変えられない。
タイムマシーンは何処にも無い。世界に何処にも、虚空の夢を見つめるのみ。根本から私たちが出来ることは何もない。
一億光年の先にもタイムマシーンは存在しない。断言出来る。私たちは過去を変えることも、未来を知ることも出来ない。道具に頼ることしか。

私たちがタイムマシーンを扱えない理由は、それなのかもしれない。

1/21/2023, 10:00:48 PM

特別な夜だ。満月でもない、三日月でもない、新月でもない半月でも、名前の無い拙い月の日。
貴方を思い出して、ゆっくり寝る瞬間。思い出の箱をひっくり返して、探し求めるように貴方の記憶を重ねていく。人生の半分にも満たない記憶だが、私にとっては宝物。
そんな特別な夜を、1人寂しく私は過ごすのです。

1/20/2023, 10:29:04 AM

人魚姫って知ってるかい?そうそう、綺麗な女の子が王子様を愛して泡になってしまう話さ。
ハッピーエンドとも言えない、バッドエンドとも言えない、何とも言えない悲しい話である。
約一万kmの底で物語の想像は異常を期し、儚げな少女を生み出した。夢を希望と語り人魚姫は今尚、泡となり海に揺れている。マリンスノーと。
人魚姫は今何を思うのだろう。王子に対しての感情か、其れ共自分に対しての感情なのだろうか。問いかけをしたとて、泡は喋ることは無い。よって物語はここで終わる。
私たちは、人魚姫の続きを書くことが出来ない。私たちは人魚姫を知らない。物語から見る第三者視点でしか、人魚姫を理解することは出来ないのだ。
人魚姫は、美しく散っていった。愛する人と自分の命をかけて彼女は、愛する人をとる。手を引いて、泡となる身体を受け止めて。
貴方らにこれはできるか、愛する者の手を取れるか。
彼女は美しい。海の中で1番、海の底に溜まる泡と同じで。彼女は美しかった、泡となっても彼女は美しいまま海と一つになった。
彼女は綺麗なままだ。その理解には程遠い、続編など存在しない。ただ、一人の乙女として、終わりを告げるだけの物語。なのにどうしてこんなにも愛しく感じるのか。

己の人智を超えているからこそ、人魚姫は美しく映るのだ。

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