1/17/2025, 1:59:21 PM
潮の匂いがわたしの鼻をくすぐった。
風が運んできたんだ。
もう、忘れようとしていたのに。
いたずらじゃ済まないよ。
あの子の横顔、思い出しちゃった。
1/16/2025, 11:22:09 AM
涼しげな横顔、
青を纏った風が、きみの髪を攫う。
置きっ放しの教科書、求める蝉の叫びと泣き声。
わたし、きみ、噛み殺した嗚咽。
頬をなぞる涙。
わたしと変わって、わたしになぞらせて。
きみのその汚さも、可憐さも、いやに透明なその涙も、
全部わたしが、掬ってあげるね。
1/14/2025, 11:35:19 AM
あの子の揺れる髪に夏を残してきたんだ。
なあに、風鈴が小さく鳴ったくらいだよ。
大丈夫、バレてない。
そっとそっと、絡めておいたから。
1/12/2025, 10:50:08 AM
ぼくが夢を見た時、空にはくらげが踊ってて、
いろんな色したやつらがぼくを睨んでた。
怖くなって俯いたら
「また逃げるのか」と足元の天使が小さい声で言った。
そいつの羽は嫌気が差すくらい眩しく白かった。
あれからずっと見れてない。
銀色の月が浮かぶ青藍の海を君と飲み干す夢。あの夢の続きを、君とまた会う夢を見るために、また深い深い底に沈むために、ぼくは目をつぶっている。
1/7/2025, 2:24:11 PM
背中押してください。
わたしの不安のこびりついた背中。
あなたがその風起こしてくれれば、きっと前に進める。
押して押して押して追い抜いて、
ずっとずっと先へ向かって行って。
そうしてあなたが前へ前へと進んでいくたびに起こる風を、わたしは追いかけますから