11/21/2022, 11:13:40 AM
知らないわよ、そんなの
彼女の言葉は「棘がある」ではなく多分棘そのものだ。少なくとも、私の心には一切のクッションや容赦もなく刺さった。
「ひどい!」
「被害者意識強めなのね」
「重ね重ねひどい」
11/20/2022, 7:47:27 AM
テーブルの上のキャンドルはまるいガラスで覆われていた。
ディナーが出てくるのをぼうっと待っている僕は、蝋燭の熱さでうまく回らない頭で、それが酷くつまらないと落胆していた。
いま、いま、この店のたくさんあるテーブル上に一つずつ置いてあるキャンドルの覆いを全部取っ払って、ひっくり返して、そこら中を燃やしてやりたい。そして、その熱さのゆりかごで眠りたい、9歳ぐらいだったかな。こう思ったのは。
さて、これが僕の初恋だよ。面白かった?
11/19/2022, 6:35:17 AM
想い出と綺麗な言葉で飾れないよな記憶って、まあまあの頻度で襲ってくるよね。
え?どんな思い出かって?そりゃ、小学校のころ水着忘れて絶望したとか、テストの点があまりに悪くって恥ずかしかった記憶とかだよ。君だってあるだろ?
あやつらは夜に襲ってくるからたちがわるい!
睡眠妨害にも程があるよね。
あ、これは受け売りだけど、そゆときは毛布とかの感触に集中するんだ。
ようは、過去じゃなくて、「今、ここ」に意識を持ってくるってこと。
じゃあね!
11/13/2022, 12:54:08 PM
『また会いましょう』…って、絶対にその『また』、ないでしょう!?
11/12/2022, 11:06:16 AM
スリルを味わってみたいの
そう言って地上に背中を向けて屋上から落ちた彼女の手を間一髪で掴んだ。
彼女はキョトンした顔だ。僕は、恥ずかしくなって真っ赤。
「飛べるの…言ってなかったっけ」
「言って…ました……」