燃え盛れば現実感がないし、冷えてしまえば生々しすぎる。
ただ燻って、ゆるく地面の感覚を遠くする、この心地の良い感覚を長く味わっていたい。
たとえばーー微熱のような。
夜更かししてみればわかるけれど、今日と明日っていうのは呆気なく変わる。つまり、たいした区切りがないってこと。
ひとつひとつの今日と明日は大したことない。あんまり変わらない。でも不思議なことに、この今日と明日っていうのを7回ぐらい繰り返してみると、周りがずいぶん変わってたりする。
明日はきっと今日と変わりないだろうけど、明日は、明日の7日前とはずいぶん違うかも。
だから…そう。
今日と変わらない明日を悲観しないでほしい。
少しずつ、変わっているから。
変わった明日が、君を待っているかも、しれないから。
蝋の翼のイカロスも、この暑さじゃあ太陽のことを忘れられない。飛び立つような真似はしないでしょう。
おいで、蝋の翼の人。涼んでいましょう。
熱中症に、気をつけて。
好きな色を聞いたの。そしたら、誤魔化された。
あなたって空っぽね。
私、知ってるわ。
好きな色、ないんでしょう。
でも、嘘もつけないんでしょう。
空っぽね。あなた。
私の好きな色はね。
透明よ。
元来、ぐっすり眠る体質なようで、あまり夢を見ない。
なので皆がよく言うような「風邪をひいたときに見る夢」を見たことがない。
これは非常に残念なことだ。周りの人の共通認識についていけないのは、とても辛いことなのだ。
わかる〜!などと口先で宣っても、内心疎外感にガックリと項垂れている。とても辛い。寂しい。
話についていけない疎外感は、あなたも感じたことが一度くらいはあるだろう?それこそ、文字に耽っているようなあなたなら。
見てみたいのだ。「風邪をひいたときに見る夢」を!
ああ、どうか神様、見せてください。
クリスマスのチキンだって、あげるから!