2/7/2024, 10:10:01 AM
傘にふでばこ 絵の具のセット
大事なものには
名前を書くでしょ
きみにも書けたらいいのにな
「どこにも書けない」
#325
2/6/2024, 10:47:44 AM
鈍い金色の、円柱形をした三本のおもり
それが下に落ちきらないうちに
鎖を引いて持ち上げる
日に一度
それをするのが幼い日の私の役割だった
大きな柱時計は おもりが歯車を回し
金の皿のような振子が揺れて
カッチコッチと時を刻んでいく
文字盤にはローマ数字
針は装飾的な曲線が組み合わされて
おもりを引き上げるために前扉を開けると
木と塗料と金属のにおい
文字盤の上には月と太陽が交互に現れ
昼と夜とを知らせる仕組み
太陽が隠れるところをいつも見ていた
ぼーん、ぼーんと深く響く音
私が鎖を引いて動かす時計
カッチコッチ
隠れていく太陽をみながら
私が月を太陽を 時を動かしていた
「時計の針」
#324
2/5/2024, 10:32:50 AM
苦しくて苦しくて
ずっと
気づいて欲しかったのだ
こんなにも
「溢れる気持ち」
#323
2/4/2024, 3:04:42 PM
A kiss is still a kiss
A sigh is just a sigh
時が過ぎて時代が変わっても
恋の基本はおなじ
As time goes by
ピアノと甘い歌声が聴こえてくる
「kiss」
#322
2/3/2024, 11:12:55 AM
百年も千年も前の大工と語り合うように
また
百年も千年も後の大工のことを想像しながら
毎日の仕事をする
千年前の建造物を修復する宮大工の方の言葉
だったと思います
自分の仕事を死後千年も残す気概でする
その心意気に憧れます
「1000年後も」
#321