わんこの写真
良い子でおすわり目はキラキラ
その視線の先は…
どの写真を見ても
「おやつ…ッ!」
心の声が聞こえてきちゃう
ずっと元気でキラキラしていてね
「視線の先には」
#170
10人いたら、その中で最も輝く人間になれ
小さいころ父に言われた
輝くってなんだ…?
なにで輝けばいいんだ…?
疑問ばかりだったけれど
目立ってはいけない、
周りと同じでなければならない、
そう考える必要なく
むしろ違うのはいいことだと
そう思って若い時期を過ごせたのは
成長や精神衛生に良かった
「私だけ」は
プラスイメージだったから
自分は自分、と孤独を恐れることなく
輝かないけど呑気な人間になりました
「私だけ」
#169
小学校6年生のとき
9才の妹と5才の弟を連れて
海辺の道を必死に走っていた
手を繋いで全力で
妹や弟には速すぎて
妹はバッグを落として卵を割ってしまった
弟は走りきれず転んで膝から血を出していた
2人とも泣いている、でも
急がないと、走らないと
2人を連れて丘の上の病院まで
日が暮れてどんどん暗くなる
やっと、やっと辿り着いたとき
母はもう亡くなった後だった
白い顔をしていた
隣の部屋のテレビから
「浜辺の歌」が流れていた
あの曲を耳にすると
あの日の全部が押し寄せてくる
「遠い日の記憶」
#168
空を見上げて浮かぶ雲
どこで生まれて
どんな気流に乗って来た
海が温められて雲が湧き
風に流され東へ西へ
雨を降らす
雷が光る
ドラマティックで見飽きない
やっぱりここは 奇跡の惑星
「空を見上げて心に浮かんだこと」
#167
同じ思考がぐるぐるグルグル🌀
寝ても覚めても休まらない
疑心暗鬼に自己弁護
希望的観測 悲観的恐怖
根拠は乏しいはずなのに
豊かな想像ドツボに嵌る
ぐるぐる思考はもうやめよう
だって楽しくないじゃない
だって苦しいばかりじゃない
ザックリ心が斬られても
予想以上の絶望だって
頭の中の反芻地獄
周回ルートから飛び出そう
言い訳しないで覚悟を決めて
はい!終わり!!
「終わりにしよう」
#166