tifon

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3/24/2023, 11:32:48 AM



予報どおりは概ねスルー
外れたときには大不評

明日を占う人のこころは
勝手だけれど仕方ない

励めば易し 怠れば危うし
時を待てば叶う 養生すれば治る
(That’s right, that’s right)

ところによって降る雨は
降ればヤッパリ 降らねばラッキー

誰にもわからぬ未来だけれど
「ところにより雨」
ほどよく用心 結果オーライ




「ところにより雨」

#55

3/23/2023, 11:00:29 AM



父がよく口ずさんでいた曲
母が大切にしていたオルゴール
夫の手作りアドベントカレンダー

こどもたちの描いた絵
折々のカード
共に読んだ本の一冊一冊

愛しい人たちとの
思い出の時間を閉じ込めた
たくさんのものたち

ひとつひとつが
心をあたためてくれている
特別な存在




「特別な存在」

#54

3/22/2023, 10:53:54 AM



B-A-K-A バ!カ!

バカみたい!は
自分に向けて叫ぶんだ

頑張り過ぎてる?
悩み過ぎてる?
遠慮し過ぎてる?

我慢していて
苦しいのなら

もう!バカみたい!
大きな声でそう言って
机を叩いて立ち上がれ

足踏み鳴らしてドアを開け
バカな自分を蹴り出しちゃえ




「バカみたい」

#53

3/21/2023, 11:17:03 AM



ひとりぼっち
ふたりぼっち
隔絶された 親密と孤独

1000億銀河のなかにある
地球のうえの80億人ぼっち

親密になりきれない
あまりに孤独が深すぎて




「二人ぼっち」


#52

3/20/2023, 11:04:52 AM



繰り返し夢にみる場所がある
壁のように急な坂の底にある建物で
中に入り見上げると
天井がぼやけるくらい高い

その高い天井に向かって立つたくさんの書棚
書店なのか図書館なのかはわからない
書籍に満ちた静かな空間

書架の間の細い通路をゆっくり移動する
なかなか目あての本は見つからないが
焦る気持ちもなく ただ
背表紙を次々と目で辿っていく

そのうち何故か夕闇が迫る気配がして
帰らねばと思うのだ

坂道と書棚と夕闇
ああ またここに来たなと思う
不安も焦燥もない 静かで穏やかな場所

いつか日が暮れるより前に
探していた一冊を見つけ
坂と塔のある街での暮らしが始まるだろうか




「夢が醒める前に」

#51

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