期待に胸が高鳴って
誇らしい気持ちで息を吸い込む
自分の努力をねぎらい
これから存分に力を発揮しよう
つぎつぎ道を切り拓いて
素晴らしいものを成し遂げたい
それができる気がするんだ
ここから始まる
全身に力が漲る
前途洋々
晴れ渡る空
世界が 未来が輝く
いざ、さらば
「胸が高鳴る」
#50
望んで生まれたわけじゃない
努力も苦労も最後は死
生きる意味がわかんない
死んだら今よりラクになる?
いやいやそれもわかんない
生きるも死ぬも意味不明
答えのないこと考える
それって辛いし無駄じゃない?
でも待った
ひょっとして
前世や来世があるんなら
前前前世や来来来世があるんなら
人間として生まれるのって
超低確率かもしれん?
見たり聞いたり感じたり
泣いて笑って苦しむことさえ
そんなの全部が今回限り
一度っきりのレアなチャンス
それが意味かはわかんないけど
なんだか無駄にはしたくない
人間にしかできないこと
今生でしかできぬこと
不条理上等
味わい尽くせ
「不条理」
#49
泣かないよ
泣きはじめたら止まらないから
泣かないって決めてるんだ
森の奥の水源は
たっぷり水を湛えているから
流れ出したら止められない
大洪水になっちゃうからね
そんなわけにいかないよ
遠いとおい砂漠に行って
泣いて泣いて泣いたなら
きれいなオアシスできるだろうか
悲しい気持ちは太陽に灼かれて
ジュッて蒸発するだろか
「泣かないよ」
#48
怖がりなのは
安心を 安定を
失うことを想像しちゃうから
悪い未来を想像するのをやめて
今まわりにある
確かなものをしっかり握りしめて
そして
歌いながら行こう
ほら
いいほうに転がってくよ
「怖がり」
#47
こんぺいとう
ちょっといいことあったとき
ガラスの小瓶に星ひとつ ころん
ありがとうって言われてピンクの星
仕事がはかどり白い星
ほめられちゃってオレンジ色の星
本を読了 青い星
好きな曲が流れてきて 黄色い星
うまくいかない日も多いけど
それでも気付けば小瓶の中に
小さな幸せ貯まってる
きらきら甘い星たちが
小瓶いっぱい溢れたら
お茶といっしょに カリポリリ
なかなか悪くない気分
「星が溢れる」
#46