10/11/2024, 7:42:43 PM
カーテンは常時閉めきっている。開けることはない。
朝日を取り込むことでの気分だの縁起だのには興味はない。換気なんぞは風呂場と換気扇をフルに稼働させればこの狭い部屋では充分だった。
闇に包まれていたいわけではない。ただ、少しばかりカーテンが陽を透かすだけの仄暗さが好きなだけだ。
10/6/2024, 7:16:57 PM
酔った君はとんだ甘えん坊だ。やたらと手を繋いでくるうえ簡単に愛の言葉を囁いてくる。適当にあしらおうものなら可愛く駄々を捏ねてみせる。
「昨日のこと、覚えてます?」
案の定、何も覚えていないというその返答にどこか安堵する自分がいる。覚えていない振りだというのならそれでも構わない。
君は何も思い出さなくて良い。
言葉に耳を傾け手を離せずにいた奴なんか。
幾度かのあの瞬間を未だに反芻してしまう奴なんか。
もう二度と会うことのない奴なんか。
君はこちらなど振り返らず、前に進んでしまえ。
10/4/2024, 7:29:45 PM
酒、煙草、大音量の音楽。
この三つがあれば最高の酩酊が手に入る。
アルコール由来かニコチン由来か区別のつかない吐き気を薄らと感じながら、小舟に乗ったかの様に身体を揺らし、ロックシンガー気取りで唄うのだ。
例え無様に踊っているだけに過ぎなくとも。
10/1/2024, 6:07:13 PM
仲間と語り合い笑い合ったときはあんなにも照らされていたというのに、徐々に闇が差し、気が付けば皆帰るべき場へと向かう。
懐かしむことも侘しむこともなく、今はただ、電気を消した小部屋であのグラデーションを思い出している。
9/30/2024, 2:18:10 PM
考えない。
考えたくはない。
だから何も考えずに夜を越える。
本能が諦めない限りこの日々を続けるのだろう。
これからも、ずっと、きっと明日も。