ウツロ

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9/22/2024, 7:17:45 PM

大学生になると同時に化け物の元から逃げ出そうと一人暮らしを始めた。
しかし、ほんの数ヶ月で化け物は己の立場を利用して大学の教師連中を味方にし、こちらの居所を突き止めた。
その頃から声が止まない。
外から物音がする度、化け物共の足音が、唸り声が聞こえてくる。
来る。向かって来る。
こちらが消えるか、あちらを消すかしなければ一生逃れられない。
そんな思考が落ち着く頃にはいつも部屋中が荒れ果てていた。
学歴も友人も皆捨てて半ば蒸発するかたちで姿を眩ました。
今の家ではもう声は聞こえない。
静か過ぎるくらい何も聞こえなくなった。
またあの声が聞こえたらと考える度、心臓の音がバクバクと煩く鳴っていた。

9/20/2024, 6:18:05 PM

友よ忘れておくれ。
思い出の品々はもう灰と化してしまった。
せめて空想でも納得しておくれ。
見知らぬ土地で見知らぬ誰かと添い遂げてるだろう。
いっそ書換えておくれ。
こんな奴など初めから居なかった。
友よ、どうか、ゆるしておくれ。
貴方達の幸せを永遠に願っている。

9/19/2024, 11:32:02 AM

陽が上り始めたばかり、空がほんの少し明るく照らされた瞬間に時が止まれば良い。と、思考し捻り出す。
ひとりぼっちの世界を隅々まで堪能するのだ。
実際のところ、誰も彼もがいなくなれば良いと願っている。

9/19/2024, 9:38:15 AM

夜景を創る側の人間だ。
地べたで這いずりまわって光を発させている。
高みの見物をしている側のことなんぞは考えない。こちらにそちらを認識する余裕なんてなかった。
第一、人口の光よりも空に輝く星々や陽射しを反射させる水面が好きなのだ。
もしもあの自然の光を創り出す側になれたのなら、どれだけ良いだろうか。

9/17/2024, 6:48:30 PM

自分はつくづく花というものが似合わない人間だ。
そもそも相性が悪い。
気管支炎を患っていたせいか、中学にあがるまで花に近付くと体調を崩していた。
今ではそういったこともなくなったが、今も昔も花に対して大した興味は出なかった。現に、何ともなしに花畑を調べて「コスモス畑が旬です」と謳い文句を目にしても、行きたいというような感情にはならない。
容姿に関しても、花と自分とではちっとも合うことのない組み合わせであると自覚していた。自分は花の様な可憐で淡いものより、夜の海の様な図太くて濃いものの方が合うのだ。
それでも、実際に花畑を目にしたら簡単に惹かれるのであろう。綺麗だと、壮大だと、貧しい賛美を送りながら、心躍るのだろう。
何ともまあ、花よりも単純な人間だ。

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