ある古い書物の一節にて。
君は僕に問う。世界の終わりだとしてなにがしたい?
僕は答えた。レッドホール島に2人で行きたい。
彼女は言った。でも今日終わりだったら行けないよ?
すると僕は考えた。少し恥ずかしそうに答える。
じゃあ…… ずっとちゅーをしていたい。
それを聞いた彼女は笑いながらも、「かわいいね」
そう応えた。
世界の終わりに、君と。
ー オリジナル小説・ドゥコ作中の書物ノン・ドゥカ・ドゥコから ー
ある古い書物の一節にて。
最悪だ……
こんな事が起きようとは。
この世界とあの世界には似て非なるものだ。
この世界は消えてしまうだろう。そうなったらあの世界も消える。邪神・アフリマンの手によって。
それを阻止しないといけない。最悪を避けるために。
立ち上がれ、4人の戦士よ。
ー オリジナル小説・ドゥコ作中の書物ノン・ドゥカ・ドゥコから ー
ある古い書物の2ページ目にて。
僕には誰にも言えない秘密がある。
幻の魚であるゴールドピスキスを釣ったと強気に周りに話した。だが、実際釣ったがあまりにも大きすぎるゴールドピスキスの尾に叩かれ、逃してしまった。こんな恥ずかしいことは自分の中にしまう。
これは他の人に言う時は隠している、僕の誰にも言えない隠し事であり、秘密だ。
ー オリジナル小説・ドゥコ作中の書物ノン・ドゥカ・ドゥコから ー
ある古い書物の一節にて。
僕は狭い部屋にずーと佇む。
全身灰色の服を着て、この何も無い部屋に1人。暗い場所だ、唯一あるのはベッドと窓、そこから少しだけ陽の光が射し込む。
そう、ここはかの有名な監獄島、「カルチェレ」だ。
僕は罪有りき囚人。この狭い部屋という監獄に住む者。
ー オリジナル小説・ドゥコ作中の書物ノン・ドゥカ・ドゥコから ー
ある古い書物の一節にて。
伝説の雨の島がある。それは一般的には梅雨島と呼ばれている。現在も存在する。
だが、雨が降り続くため発見するのは困難で、一見梅雨島と見分けができない。
そこに暮らす人々はどんな暮らしをしているのか。
滞在した者は言う、神と人々が優雅に暮らす島。
ー オリジナル小説・ドゥコ作中の書物ノン・ドゥカ・ドゥコから ー