書上 創

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9/14/2025, 10:15:01 PM

月が見ている、白い月が、空に、輝いている。
その月に、愛する人の輪郭を見た。

9/14/2025, 5:05:43 AM

何もなかった、ただ、君へ、言葉をかけることを躊躇った。それを、悔やんだ…空白しか、ノートに無い。また、君に「大好き」と、言えずに、今日が過ぎて行く…

6/22/2025, 2:44:45 PM

何処にも、俺を…いかないで、ください、ああ、そんな…!なぜ、何故…?!
嘘だ、こんなの、嘘だ…ッ!!

否定出来なかった、尊敬してた、大好きだった、
【先生】が、此処で

死んでる…だと、ああ、
……っ、ちくしょう、あの時、手を、離さなかったら、生きてたはずなのに…!!
俺は、俺は……

3/26/2025, 6:36:41 AM

誰かの記憶は、まず先に声から失われるらしい。
たしかに、随分と前に会ったきりの人の声を思い出すのが難しい。

昨日かかって来た電話で、ようやく久しぶりに昔の友人の声を聞いた。

「元気にしてたか?」

なんて事の無い会話だ、そこからお互いの近況報告になっていった。
中学校のよく話してたクラスメイトは、二人居た。
その二人のうち、片方は病気で亡くなってしまっている。
そのクラスメイトの話題になって、少し歯切れの悪い会話になった。

「…もうあいつの声、思い出せないよな」

あんなに笑いあっていた友達の声を、二人とも忘れていた。

3/22/2025, 6:19:43 AM

春の花が咲く季節、暮れゆく茜色の空を君と見ていた。
季節は過ぎ去ってゆく、駆け足で。

そんな慌ただしい季節の移り変わりを、君と眺める日々。
時の針は元に戻りはしないけど、君と共に過ごす時間が進むのを嫌だと思ったりはしない。

こぼれ落ちてくる桜の花弁を手で掴んだ、それを君に渡したら、綺麗だねなんて言葉を返して笑う。
散りゆく桜の花吹雪に、君の後ろ姿を見ている。
その手を取ったのは、君がその桜の花吹雪に消えてしまいそうだったから。

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