『一年前の今日覚えてる?』
君は後ろを歩く僕にそう聞いた
『覚えてるわけないじゃん』
僕はいつものようにそう答えた
いつも通りの帰り道、なんの特別な事はなく、息を吸うような日常の中
『覚えてないの?ひどいなぁ』
少し不満気に君は顔を膨らませながら言った
本当になんの心当たりも無かった
『何もないでしょ』
僕の返答に君は間髪入れずに言ってきた
『君と私が一緒に遊ぶようになってから1年経ってるんだよ!』
そんな事かと呆れていた
『あーあ最初に遊ぶ時なんてドキドキして、一緒にいたのに飽きちゃったんですね〜!』
その言葉に僕は、少しドキッとしたような、寂しさを覚えた
確かに、初めて君と遊んだ時はどうしたら笑ってくれるんだ、楽しんでくれるんだと頭がパニックになっていたのを思い出した。
『いつかさ、私といるのが当たり前になってどんなことにも、心が鈍感になっちゃうのかな?なんか…寂しいね』
その言葉に僕は安心した。
花は美しく咲いてこの世界に色を増やす
咲き誇れば、誰にも知られず次の為の実を作る
そして種を落とす
色が一色増えたんだ
雑草が花のように見えて
風は心地よくて冷たいのに頬は暖かい
その人をいつでも思ってしまう、笑い合ってる顔、少し高い声、どんな小さなことでも大層な幸せに感じていたね。
でも、彼女にとって僕は1番じゃなかったみたい
彼女の顔は僕にそう感じさせる
彼に対して彼女はどんな花にも負けない美しい顔を見せていた、彼のために君は精一杯お洒落をして、僕に聞くんだ
『どう、可愛い?』
その言葉に僕は
『大丈夫、綺麗だよ』
そう答えるんだ、僕の中にある、粘土のような思いを抑えて
君は泣いていた
綺麗な服を顔と同じ、ぐしゃぐしゃにして
『なんでなの?こんなに好きなのに』
花は枯れれば、次の実を作る
それなのに君は花にはならなかったね
一つの知らせが僕の視界から一色持って行った
僕の前にあるコレをみんなは彼女だと言う
『なんで?』
この質問に回答は返ってこない
彼女と僕は違う人を同じ気持ちを持って生きていたんだ
それなら僕は君になりたい
また一つ、世界に種を落とす。
花は美しく咲いてこの世界に色を増やす
咲き誇れば、誰にも知られず次の為の実を作る
そして種を落とす
明日世界が終わるならきっと私は
いつも通りの朝を迎えて
いつも通りの夜を過ごすでしょう
生まれてきた事を後悔して、辛い経験を経て、毎日ぼんやりと死にたいと消えたいと何度も願ってきた
僕は生まれてはいけないゴミだった
でも、そう思わなくていい、世界が白紙になるなら、僕の生まれてきた罪も白に消えるのでしょうか?それなら私は本当に幸せを初めて感じる
本当に心から笑えるのだろうか?
夢の中だけが生きてる中で幸せを感じれていたと思う。
次は夢の中で生きていこう
朝と昼にご飯はいつもは食べないから、寝ぼけたまま、歯を磨いて水を飲んで、気ままに筋トレして、カメに餌をあげて、気分転換にYouTubeを見たり、絵を描いたり
何の変化もない、『いつもを謳歌しよう』