きらめき
暖かい 落ち着くような
輝かしい 湧き上がるような
悔しさを 噛み締めるような
寂しさを 慰めるような
ぎらぎらと 肌を刺すような
惹かれる 目が離せないような
寒さを 忘れさせるような
静寂を 照らすような
そんな
僕を殺す きらめき
些細なことでも
シャーペンをなくした
探したけど見つけられなくて
でも諦めることは出来なくて
あなたも一緒に探してくれた
大事なものなんでしょ。って
結局あなたが見つけてくれて
お礼をしたかったのに
たかがペンくらい大丈夫だよ
と言っていた
大好きなあなたがくれたのに
そんな些細なこと、忘れてしまったのかな
心の灯火
疲れた時 痛い時
悲しい時 諦めたい時
思い出そう。
目的を 理由を
毎日を 手段を
また突き動かしてくれる
灯火を。
それは呪いか
それは激励か
1度置いておいていいじゃんか
開けないLINE
初めて彼女が出来た。
向こうから告白してきて
その時まで気づくことも出来なかった。
太ももが震えた。
元々友達としてLINEは交換していたが
付き合いはじめてから初の連絡だった。
『色々話そ?』
なんて返せばいいか分からなかった。
周りのヤツに聞いてみて
やっと開くことが出来た。
「今までモテとか意識してなかったよな。
そんなお前を好きになったんだから
何も考える必要は無いだろ」
思い出していく
言葉を血肉にして
指を動かした
不完全な僕
コンベアの上で目が覚める。
周りを見ると、なにかの部品が落ちている。
それを見て他のやつは笑っていた。
出来損ないだ、出来損ないだって。
僕の部品だと決まった訳でもないのに。
僕はこうやって起きているというのに。
そんな時、君に出会った。
そうやって傷ついてきたから、あなたは優しいんだね
そう言ってくれた。
僕は気づいた。
君の優しさに。
そしてその理由に。
僕は彼女を守ると決めた。
優しさの足りない出来損ないから。