ぐっばい。

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1/30/2023, 10:25:19 AM

貴方が好きそうだと思っていた、ラブソング。

でも、貴方があまり好きでは無さそうな声のアーティストだったから、私が代わりに歌って教えてあげようって、考えてた、1ヶ月前の私。


貴方の憧れの、ほんの少し有名な小説家さんに、私が書いた小説を見せた、あの日。

「俺より文才のあるお前があの人と関わったら!!!お前より文才の無い俺は見て貰えなくなるじゃないか!!!!なんの為に俺がここまで、どうやって、あの人と仲良くなって来たのかも知らない癖に!!!!!」

そう怒鳴られて、怖くて、謝ることしか出来なくて、文を綴る事が出来なくなってしまった、3週間前の私。


「いやだってお前って、友達いないだろ?」

貴方が当たり前のように、私を見下していたあの頃。

貴方よりかは、断然いるよ。広く浅くの関係だけど、みんな助けてくれるよ。なんて、言えなくて、「うん、」っていう適当な返事と、愛想笑いだけが得意になっている事に気付いた2週間前の私。


喋り方が気持ち悪いと、ずっとそう思ってきたと、今日も相棒に愚痴ったと、笑いながら貴方が告げたあの時。

人と喋る事すら億劫となって、皆も私の事を裏で嗤って居るんじゃないかと疑心暗鬼になってしまった、1週間前の私。



貴方よりも、良い人はいっぱいいるということ。

私は独りじゃないということ。

私は自立できること。

昔ほど上手くは無いけど、またこうやって文章を綴る楽しさを、味わえるようになったこと。

私は貴方より優れた力が沢山あるということ。

それと同時に、貴方も私より優れたものを持っていたこと。

貴方みたいな人をクズと呼ぶということに漸く気づけたこと。

案外貴方が居なくても大丈夫そうなこと。

貴方への恋心が死んだこと。


でもそれが寂しくて、何故か悔しくて。最後まで貫き通せなかった自分を、恨んでる私が居るということ。

それでいて、貴方に期待している私がまだ居るということ。

全部、全部、貴方に届けたい。

1/30/2023, 5:54:56 AM

私は貴方の、吐く言葉が綺麗で大好きだった。

囚われて動けない思想も、とても、という言葉を「酷く」と表現するところも。無意識のうちに、同族を増やそうとその癖を私に付けさせようとしてたこと、それが成功してちょっと意地悪に笑う顔も、全部全部好きだった。何時からか、ナイフに変わった其れに、耐えていれば終わると思って、頑張っていた。今じゃ、無限に続くそれに、私は耐えられなくなってしまったけれど。

「お前は俺が好きだろ? 」

なんて、ねぇ。お願い、笑わせないで。私ね、頑張ったんだよ、半年頑張ったの。貴方に見て貰えなくても、見返りがほんの少しあったってだけで、貴方に着いて来たの。どんなに傷付けられたって、否定されたって、貴方が言うなら正しいって本当に、心の底から思ってたの。だから、自分を変えようと、変えなきゃいけないって、努力してた。でもね、貴方に裏で、この半年間ずっと、嘲られてたって知って、ぷつんと張っていた物が全部切れてしまった。

喋り方が気持ち悪い、どうせ友達いないだろ、その悩みも思想も思春期だとしか思えない。

私をなんだと思って、貴方はこの半年間過ごしていたの?ずっと、ずっと見下してきたの?私は、貴方の承認欲求を満たす道具でも、都合のいい女でもなんでもないんだよ。

貴方を好きになったことは、後悔してない。でも、沢山目を瞑って、沢山自分を誤魔化して、一刻でも早く貴方を嫌いになれなかった事を、後悔してる。私はこの半年間を、棒に振ってしまった。大切な青春の一欠片、貴方に捧げてしまった。返してとは、言わないから、もう私のことは忘れてください。他の奴らと同じ、つまらなくてどうでもいいやつでいいから、忘れて。お願い。
住所も、私の弱みもしっかり握っちゃって、逃げ場無くさせて、さぞ気分が良いでしょう。でも私は貴方のいない所で幸せに生きます。貴方よりもずっと、幸せになってやります。1人だって、満たされてやります。それがせめてもの、死んでしまった私の恋心への、仇返し。


さようなら。貴方は私が出会ってきた人間の中で、史上最低で救いようもどうしようも無いクズだったけど、私の人生の中で、1番愛した人でした。