ぐっばい。

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私は貴方の、吐く言葉が綺麗で大好きだった。

囚われて動けない思想も、とても、という言葉を「酷く」と表現するところも。無意識のうちに、同族を増やそうとその癖を私に付けさせようとしてたこと、それが成功してちょっと意地悪に笑う顔も、全部全部好きだった。何時からか、ナイフに変わった其れに、耐えていれば終わると思って、頑張っていた。今じゃ、無限に続くそれに、私は耐えられなくなってしまったけれど。

「お前は俺が好きだろ? 」

なんて、ねぇ。お願い、笑わせないで。私ね、頑張ったんだよ、半年頑張ったの。貴方に見て貰えなくても、見返りがほんの少しあったってだけで、貴方に着いて来たの。どんなに傷付けられたって、否定されたって、貴方が言うなら正しいって本当に、心の底から思ってたの。だから、自分を変えようと、変えなきゃいけないって、努力してた。でもね、貴方に裏で、この半年間ずっと、嘲られてたって知って、ぷつんと張っていた物が全部切れてしまった。

喋り方が気持ち悪い、どうせ友達いないだろ、その悩みも思想も思春期だとしか思えない。

私をなんだと思って、貴方はこの半年間過ごしていたの?ずっと、ずっと見下してきたの?私は、貴方の承認欲求を満たす道具でも、都合のいい女でもなんでもないんだよ。

貴方を好きになったことは、後悔してない。でも、沢山目を瞑って、沢山自分を誤魔化して、一刻でも早く貴方を嫌いになれなかった事を、後悔してる。私はこの半年間を、棒に振ってしまった。大切な青春の一欠片、貴方に捧げてしまった。返してとは、言わないから、もう私のことは忘れてください。他の奴らと同じ、つまらなくてどうでもいいやつでいいから、忘れて。お願い。
住所も、私の弱みもしっかり握っちゃって、逃げ場無くさせて、さぞ気分が良いでしょう。でも私は貴方のいない所で幸せに生きます。貴方よりもずっと、幸せになってやります。1人だって、満たされてやります。それがせめてもの、死んでしまった私の恋心への、仇返し。


さようなら。貴方は私が出会ってきた人間の中で、史上最低で救いようもどうしようも無いクズだったけど、私の人生の中で、1番愛した人でした。

1/30/2023, 5:54:56 AM