もしも、時計とカレンダーを捨てて生活が出来たなら、私の病は治るのだろうか?
現代社会の息苦しさが原因と思しき心の病は、現代的でない生活を取り入れたらもしかしたら治るのでは? と、つい期待をしてしまう。
そこで思い描いたのが前述の時計やカレンダーに縛られない暮らしだ。
日の出とともに起床し、日没とともに就寝する。実に健康的な生活だと思うのだが、それは私の気のせいだろうか?
窓から見える景色から季節や時間を知る必要があるから、時にはこうしてぼんやりと窓の外を眺めていたっていい。
だが、今日まで続いてきた日常をぶち壊せるような勇気も気力も、今の私にはない。
故に、窓の外に夢を見るのだ。
「その程度の自由くらい、あってもいいだろう?」と、誰でもない誰かに許しを乞いながら……。
「形のあるものはいつか壊れる」ってよく言うけど、形の無いものは壊れないのだろうか?
水質汚染や大気汚染等々……形のあるものと比べて分かりやすくないだけで、形の無いものであっても壊れる可能性は十二分にあると思う。
形のあるもの同様、形の無いものも大切にして生きたいものですね。
へぇ……ジャングルジムってまだあるんだ。
なんとなくググってみて、そう思わずにはいられなかった。
とかく事故が起きたから、誰かが怪我したから、と理由を付けて屋外遊具に『危険』の烙印を押し、あれもこれも撤去されていく昨今。
あの武骨な金属製のジャングルが今も存在している、というのは正直嬉しいものがあった。
けど、
「あれって80万くらいするんだ……」
それは知りとうなかったよ、グーグルさん。
『声が聞こえる』
とりあえず枠を確保
博士「助手よ! 秋の恋は長続きしやすいらしいぞ!」
助手「なんですか? 急に」
博士「だからな! 恋をしてみようと思う!」
助手「えぇっと……。恋って、長続きしやすいからする、ってもんでもないでしょう」
博士「それもそうだな」スンッ
助手「いつものことですが、急に落ち着かないでくださいよ」
助手「というか、恋について少しは分かってくれたんですね」
博士「もちろんだとも!」
助手「では博士。恋とは?」
博士「ズバリ! 恋とは……」
博士「損得勘定だ!」
助手「……聞いた私が馬鹿でした」
博士「と、言うわけで助手よ! 俺は恋のお相手を探しに行ってくる! では、さらばだ!」
助手「はぁ……(溜息)」
助手「なんで私、あんなのに恋しちゃったんでしょうね……?」