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もしも、時計とカレンダーを捨てて生活が出来たなら、私の病は治るのだろうか?
現代社会の息苦しさが原因と思しき心の病は、現代的でない生活を取り入れたらもしかしたら治るのでは? と、つい期待をしてしまう。
そこで思い描いたのが前述の時計やカレンダーに縛られない暮らしだ。
日の出とともに起床し、日没とともに就寝する。実に健康的な生活だと思うのだが、それは私の気のせいだろうか?
窓から見える景色から季節や時間を知る必要があるから、時にはこうしてぼんやりと窓の外を眺めていたっていい。

だが、今日まで続いてきた日常をぶち壊せるような勇気も気力も、今の私にはない。
故に、窓の外に夢を見るのだ。
「その程度の自由くらい、あってもいいだろう?」と、誰でもない誰かに許しを乞いながら……。

9/26/2024, 9:55:22 AM