宵杜

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10/16/2023, 11:05:19 AM

やわらかな光

目を覚ますと、まだ外は薄暗かった。
月が明るく、やわらかな光を放っている。
まだ起きるには早い時間だが、もう一眠りしたら寝過ごしそうでもある。
どうしようかと思いながらもウトウトと、夢と現の狭間を揺蕩っている。
明るさにパチリと目を開けると、朝日が差していた。
日差しはやわらかく、秋の訪れを感じる。
いつの間にか月は去り、太陽が少し顔を出している。
もう夏の鋭さは感じない。
包み込むような、やわらかな光だ。
あぁ、今日もまた朝が来る。

10/15/2023, 11:54:38 AM

鋭い眼差し

キンと冷えた寒い朝、白い息を吐き出しながらふと、あの眼差しを思い出す。
睨むような、突き刺すような、あの鋭い眼差し。
少しの沈黙の後、そう、とだけ答えたあなたは、果たして納得したのか諦めたのか。今となっては知る術はないけれど。
あの眼差しを覚えているから、私はきっと、より良く生きられるようもがくのだ。

10/14/2023, 12:12:13 PM

高く高く

鳥が、風船が、煙が、風で舞い上がった木の葉が、あなたのその澄んだ声が。
高く、高く、どこまでも遠くへ上っていく。
私のことなど気にも止めずに、ひたすらに遥か遠くを目指して。
きっと、僅かでも私のことを思い出すことはないのでしょう。
それでも私は、ここに独り残された私は。
胸に残るその美しさを憶えていよう。