宵杜

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鋭い眼差し

キンと冷えた寒い朝、白い息を吐き出しながらふと、あの眼差しを思い出す。
睨むような、突き刺すような、あの鋭い眼差し。
少しの沈黙の後、そう、とだけ答えたあなたは、果たして納得したのか諦めたのか。今となっては知る術はないけれど。
あの眼差しを覚えているから、私はきっと、より良く生きられるようもがくのだ。

10/15/2023, 11:54:38 AM