「ココロ」
心、私は逆に心はいらないと最近は思うようになってしまった。
心があるから私は精神的に疲れが襲ってくる。でも、心があるからこそ、楽しいとも思える。
心って難しい。心が無いと人々はそこから離れてしまい、心があると痛んでしまう。
果たして、どっちが良いのだろうか。
……やっぱり、私は心があるままでいいや。
「星に願って」
星は今まで亡くなってしまったご先祖さまが見守っている……と聞いた事がある。
正直信じてはないが時々、「今の行動っておじいちゃんも見てたんかな」とはなる。
特に悪い事をした時だ。嘘をついて免れたとき、心の中の罪悪感が先祖も見ていると囁いてくる。
悩みがあったり、願いたい時がある時はこっそり星に向かって呟く。
これが星に願うという行動なのだろうか。
「君の背中」
____学校では制服で相手の私服なんて分からない。
今日、昔からの友達のメンバーとカフェに行ってきた。
……やっぱり一番乗りだったか。そう思っているとヤケにオシャレな友達が時差で到着した。
なんなんだ、オシャレに目覚めてしまったのか。あの生徒会長でもある私の友達はちょっと短めのスカートと明らかに盛っている厚底のブーツ……
最近、皆の私服がオシャレになってきているのだ。この子だけでなく、他の友達も皆オシャレだったのだから。
私の服装を見てみる。スカートでもない普通のジーンズ。オシャレなんて興味無い人間なのだ。
ぼーっと友達の服装を見ていると友達は後ろを向いて背中を向けた。その背中は友達ではなく、一人の女子のように見えた。
___オシャレをしてきて凄いと尊敬する気持ちと私だけ取り残された黒い感情が渦巻きながらカフェに入ったのだった。
「遠く….」
何故か私は昔の日本の曲、シティポップという物にハマりだしたのだ。
その時代の人でも、親が好きで私にもおすすめしてきたという訳でもない。なんなら私の生まれた時代よりも遠い……遠い時代なのだ。(私がそう思っているだけだが。)
そもそもハマったきっかけがVapor waveやFuture Funkからサンプリングされた音源の元ネタを知りたくて調べたというちょっと独特なきっかけである。
ネットは遠くの時代と今の時代を繋げてくれる。そんな気がしたのだった。
「誰も知らない秘密」
子供って本当に純粋だ。
昔の私は丸いガムを土に埋めたらガムの木が出来て、ガムの実がなるものだと思っていた。
そこで、母と来ていた公園から帰る時、駐車場に植えられていた木の根元に丸いガムをポイッと落としてやった。それで、また来た時に木が生えているか確認したかったのであろう。
……この記憶は意外と鮮明に覚えているが、どの木に落としたのか、そもそも木が今も植えられているのかすらも分からない。
私も知らない秘密であった。