「君の背中」
____学校では制服で相手の私服なんて分からない。
今日、昔からの友達のメンバーとカフェに行ってきた。
……やっぱり一番乗りだったか。そう思っているとヤケにオシャレな友達が時差で到着した。
なんなんだ、オシャレに目覚めてしまったのか。あの生徒会長でもある私の友達はちょっと短めのスカートと明らかに盛っている厚底のブーツ……
最近、皆の私服がオシャレになってきているのだ。この子だけでなく、他の友達も皆オシャレだったのだから。
私の服装を見てみる。スカートでもない普通のジーンズ。オシャレなんて興味無い人間なのだ。
ぼーっと友達の服装を見ていると友達は後ろを向いて背中を向けた。その背中は友達ではなく、一人の女子のように見えた。
___オシャレをしてきて凄いと尊敬する気持ちと私だけ取り残された黒い感情が渦巻きながらカフェに入ったのだった。
2/9/2025, 10:47:32 AM