あなたに届けたいと思って書き綴った文字の羅列は果たしてあなたの力になるでしょうか。
身勝手な私から零れた言の葉は枯れていないでしょうか。あなたを汚してはいないでしょうか。積み重なった葉達があなたをその場に留まらせていたりは、しないでしょうか。
あなたのために、あなたへ、あなただけの、わたしの言葉を、渡したいのですが不安で仕方がないのです。
あなたは応援してくれた人が居るからと言ってくれますが、そこにわたしはいないです。応援を口に出せたことがないのですから。
わたしの応援があなたへの攻撃になるといけないから。
周りに糾弾されるんじゃないか、怖かったから。
あなたが好きなあなたで、生きていて欲しかったから。
これだけでいいから伝えたかったけれど、言えなかったから。居ないところで、ひっそり。
好きです。ずっと。
逆光でした。
光が近くて、とおかったです。
影がみぢかくて、暗くて眩しかったうしろが、はれでした。
おんなのこが手を差し伸べてくれましたがお顔が黒くて、くろ。しろがほしかったわたしは、はしりました。
しろ、しろ、しろ、しろ、ずっと白くて、まぶしかったです。眩しかったので前を向くことがむずかしかったのでわたしはうしろを向きました。
くろ。くろ。ながくなく。後ろをむくとおんなのこが座っていました。わたしはたてないのかなとおもったのでみぎてをのばしてとてもしんぱいそうなかおではいとてをさしのべましたがわたしは逆光でした。
閉ざされた日記がある。
中学の頃の記憶がすっかり見当たらないのだ。
ページを破ったわけではないし、燃やした訳でもない。せいぜい水分でふやけた紙が乾いた程度だろうから開こうと思えばきっと開くのだろうけれど、ちょっとでも触ろうとするとどこからともなく白いペンキがなだれてきて見失い、見つけた頃にはまたカピカピになっている。
なんだかやんちゃをしていたような気もするし、大人しかったような気もするし。ただ思い出そうと思うとセーブが掛かるように僕はできているらしいので、まあいいか、となる。
思い出そうとしていない時にふと、ポロリと口をついてでる昔話には驚くことがあるけど。
思い出せないのなら大したことでは無いだろう。
思い出さない方がいいことだってあるし。
多分。
思い出せない。
思い出したくもないのかも知れない。
深層心理とは己の知らない所を担っているけれど、ぼくだろうから、放っておいてやろう。仕方の無いやつだ。
ぼくは。
明日も過去を忘れて生きていくんだろう。
日記を閉ざしたまま。
手放した時間分だけ夢が小さくなったような気がする。
ずうっと息を吹き込み続けていた心の臓が止まりあっという間に萎み、気の抜けた希望だけが皮となって残っている。
僕の努力というのは、これまでの時間というのは、こんなもので死を迎えてしまうのかと。存外呆気なくしかし正しいものであったなと。仕方がないから文末に句点を添えた。
夢の断片を繋ぎ合わせて今日もギリギリ君を見つける
抱きしめると君はゆるりと笑って霞む。
彼女が霞んでいるのか僕の目が霞んでいるのか定かではないが彼女の笑顔が見えてほっとする。
君のいるべき場所はここなんだから。
彼女の甘い茶髪を撫でながら思う
またあしたもこうして居られるならなんだってするのに。
君は見透かしたように目を見つめてきてだめだよーと首を傾げそっぽを向いた。
なんでと聞くとしばらくの沈黙の後に
だってねぇ、私死んでから今日で48日だからさあ。
ぽつりとこぼした。続けて
あなたは元の日常をこなさなくちゃいけないし、私はここを離れなくちゃいけない。わかってるでしょう?あなた頭いいもん。
君と出会った時より頭は良くないよ
君が絡むとどんどん理論が崩れていってぐちゃぐちゃないまぜになるのにそれが心地よくて楽しくてすっかりお花畑にされてしまったから
ずっと夢をみていたようだった。
あのね、ずっと言ってたけど
君の少し色素の薄い瞳と髪とお世辞にも良いとは言えないスタイルと控えめな凹凸もお喋りな口もすこしだらしない所もすべてが愛おしくてたまらなかったのに
私あなたのこと大好きだよ。
僕も、この世界で1番君が大好きだ。
0時の時計とデジタルカレンダーの音がかちりと泣いた。