信号機

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2/14/2024, 1:21:21 PM

チョコをあげるかあげまいか
私は悩んでいた。
何ヶ月も前に好きになって
そのまま、好きと伝えた人がいて
幸せになってくれればそれでいいなんて
その時思っていたが
友達の冷やかしのせいだろうか、
その子を自分の手で幸せにしたいという
思いが強くなった。
チョコをあげたいが、あの時、
自分は威張って
「思いだけ伝えれたからOK」
なんて言ってしまった。
それに、あの人と最近喋れていない。
あの人がそんな私のチョコなど受け取ってくれることなど有り得るのだろうか。
そうこう言ってるうちに放課後になって、
あの人も帰りそうな雰囲気。
もう取り敢えず渡したい。
私はやけくそになって
カバンを担いでは、急いで教室を出て、
靴箱でそそくさとカバンからチョコを出すと
自分の名前と思いの書いた手紙を抜いて、その子の靴箱に入れた。
周りに見られないようにちょっと適当に入れてしまった。崩れてないといいな。
そんなことを考えながら帰って
そして、家の前で思った。
来年は絶対、あの人の前で渡したいな。

1/31/2024, 12:33:36 PM

遠くの国への旅
遠のく自国の街
間違えずに進む
その中に
涙があって
出会いがあって
笑いがあって
恋だってした
遠く遠く歩んできた
海、山、都市
目指したあの場所に行くまでに
何回も苦労した
でも幸せもあった
そんな旅は終わりを告げようとしていた
「おかえり」
「ただいま」

12/31/2023, 10:34:47 AM

兎が去り、竜が来る。

幸せが舞い降りる年に

なりますように。

自分もこれをみてる貴方も。

素敵なお年をお過ごしくださいm(_ _)m

12/27/2023, 2:26:14 AM

変わらないものは無い。
変えたくないものは有る。

僕の隣は僕の好きな人だ。
笑顔が素敵で、誰にも優しい。
僕にも優しい。
放課後、部活のある人たちは何故か
よくクラスに残り、
適当な雑談をしている。
ある日はその中に珍しくその人がいた。
僕は勇気を出して言った。
「今日、カフェに行かない?」
彼女は言った
「いいよ」

待ち合わせの午後4時。
変わらない笑顔で、
「おまたせ」
カフェの扉
開けば広がる人々の騒々しさ
案内された机
メニューを広げ、彼女と僕は
「『何頼む?』」
被ったセリフに笑った。
新たな世界を見た気分になった。
届いた2つのコーラ
薄い青色と白色のストロー
2人だけの世界
他人の声は伴奏
2人の声こそメイン
そう感じるオーケストラ
そこにいるように感じた
食事中に彼女が言った始めのセリフは
「一緒に来れてよかった」
でも次のセリフは
「伝えたいことがあるんだけど
実は私、引っ越すんだ」
2人だけの空間が
崩壊していくのを感じた。
「いつ?」
「いつかも分からない
明日かもしらないし、」

12/19/2023, 10:38:44 AM

悲しいから寂しいんだか
寂しいから悲しいんだか

友人がいなくなってから何年経っただろうか
何年経とうが、湧くのは悲しみだけだった。
彼女作りたいとか、あいつが好きだとか
どうでもいい話ばっかしていた毎日。
携帯越しでも、目の前にいても
彼の前ならずっと笑顔でいられたんだ。

残されたのはメール1件。
「頑張れよ」

正直、なんだって捧げたっていい。
最高の友人のためなら
あいつのためなら。

そんなことを思いながら
昨日まで自分は生きていたらしい。
あいつと自分でディスった古いマンションの屋上
見えた景色は綺麗だった。

綺麗な町の中
また、救急車が走り出す。

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