信号機

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変わらないものは無い。
変えたくないものは有る。

僕の隣は僕の好きな人だ。
笑顔が素敵で、誰にも優しい。
僕にも優しい。
放課後、部活のある人たちは何故か
よくクラスに残り、
適当な雑談をしている。
ある日はその中に珍しくその人がいた。
僕は勇気を出して言った。
「今日、カフェに行かない?」
彼女は言った
「いいよ」

待ち合わせの午後4時。
変わらない笑顔で、
「おまたせ」
カフェの扉
開けば広がる人々の騒々しさ
案内された机
メニューを広げ、彼女と僕は
「『何頼む?』」
被ったセリフに笑った。
新たな世界を見た気分になった。
届いた2つのコーラ
薄い青色と白色のストロー
2人だけの世界
他人の声は伴奏
2人の声こそメイン
そう感じるオーケストラ
そこにいるように感じた
食事中に彼女が言った始めのセリフは
「一緒に来れてよかった」
でも次のセリフは
「伝えたいことがあるんだけど
実は私、引っ越すんだ」
2人だけの空間が
崩壊していくのを感じた。
「いつ?」
「いつかも分からない
明日かもしらないし、」

12/27/2023, 2:26:14 AM