るね

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9/14/2024, 3:42:10 PM

【命が燃え尽きるまで】


眠気に負けててまとまらないので後で書けたら書こうと思います。

9/13/2024, 12:20:51 PM

【夜明け前】


夜明けというと思い出すのは、縁あって滞在したフィリピンの海辺。緊張か、環境に慣れなかったせいか、夜明け前に目が覚めて眠れず、まだ暗い海の様子を見に行った。

たまたま海からの日の出が見られる方角で。
ゆっくりと明るくなっていく空は、紫がかった淡い色合いで美しかった。そこに桃色が混ざりオレンジが混ざって、太陽が現れて。無音ではなかったはずなのに、とても静かだったと記憶している。

その日は寝不足だったけれど、異国の海で日の出を見られたのは良い経験だったと思う。
下手なりに写真を撮ったはずなのに、画像を紛失したのが残念でならない。


9/12/2024, 1:56:11 PM

(前のお題で申し訳ないんですけど、タイミング悪くて上げられなかったのでそれを今日の分とさせてください。長めです。)

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【カレンダー】


自室の壁に貼った、手書きのカレンダーを見てため息をつく。
僕が異世界に転移してから、明日でひと月。日本とは季節がかなり違うけど、経過した日数は合っているはずだ。
僕は本来ここに来るはずじゃなかった。幼馴染が召喚されたのに巻き込まれたのだ。

夢に出てきた女神は『予定外だった』『迷惑をかけた』と僕に詫びて、とある能力をくれた。僕がこの世界で暮らしていくために、少しでも快適に過ごせるようにということだったんだけど、その能力がどんなものかは幼馴染にも知られたらしい。

幼馴染は、僕が一緒でなければ旅なんかしないと言い出した。
気持ちはわかる。逆の立場ならきっと僕も同じことを言った。
幼馴染は土地を浄化する力を持つ聖者様だという。人が住めなくなった場所に出向いて綺麗な状態に戻すことが彼の使命だ。
我儘は通らないだろう。行くしかないのだ、彼も僕も。

僕が女神にもらった能力は、日本で住んでいたアパートの部屋を呼び出すというもの。実際に現れるのは建物そのものではなくて、玄関のドアだけ。それを開ければ僕が転移する前にいた部屋が女神の力で再現されている。
それも、女神の奇跡で電気が点くし水道も使えるという状態で。

僕が暮らしていた、大学に近いことと家賃が安いことが長所という築四十年のボロアパートがそっくりそのまま。六畳の和室が二部屋と四帖ほどの台所があって、バストイレ別。建物は古いけど、僕が入居する直前に水回りをリフォームしたとかで住みにくくはなかった。
再現された部屋にある消耗品は、食材だろうが洗剤だろうが、時間経過で勝手に補充されるというおまけ付き。

ガスも使えるから風呂に入れる。自炊はしていたから買い置きの食材も多少はある。醤油や味噌も、なんならコーヒーもポテチもあるし、食べても全部補充される。一応、客用の布団もある。
ただし、洗濯機置き場が外だったので、洗濯機は再現されていない。洗浄魔法があるから問題ないけど。

アパートのドアはどこにだって呼び出せるらしい。旅先でも野宿をしなくて済むわけだ。僕さえいれば。
そりゃあ、これから大変な旅をするという時にそんな能力の持ち主を連れていかないなんて選択肢はないだろう。

世界への影響を抑えたい女神によって、僕の部屋の中のものは持ち出しが制限されている。ペットボトルやビニール袋などのプラスチック類は特に厳重だ。でも、外には出せないものだって、僕が許可をすれば部屋に入って使うことができる。

この国の暦がどんなものかを教えてもらって自作したカレンダー。その日付には丸印がひとつある。
幼馴染が浄化の旅に出立する日だ。
僕も同行させられるだろう。嫌だとは言ってみたけど、断れそうにない。
準備に使える時間は残り半月ほど。その間にせめて魔法の練習をしておかなくては。自分の身を守るために。


9/10/2024, 10:27:16 AM

【喪失感】


おそらく私はまだ、本当に大切なものを失った経験がない。曾祖母のことはほとんど覚えていないし、同居していた祖母とは元々あまり相性が良くなかった。飼い猫は最後の一年くらい、近くに居られなかったし。
心の底からの喪失感を私は知らない。
その時が怖い、と思う。
あまり考えたくない。
同時に、そこまで失いたくないと思える大事な存在がいることを『幸せだなぁ』とは思うのだけれど。


9/7/2024, 10:31:16 PM

【踊るように】


僕の恋人はよく踊る。
踊るといっても、音楽を流してきちんと振り付け通りに、なんてことはしない。
楽しい時、嬉しい時、くねくねゆらゆらくるくると踊るのだ。感情表現の一種であるらしい。

外ではやらない。流石に恥ずかしいみたいで他に誰もいない時だけだ。
つまり、楽しげに踊る様子を知っている人は少なくて、そのうちのひとりになれたことがちょっと嬉しい。

最近、突然踊りだす恋人の存在にようやく慣れてきた。ご機嫌だなぁ、と僕も楽しくなる。
そして、少しずつ、僕も毒されてきた。
大好きなスイーツを買ってもらって嬉しくて、つい、両手を挙げてくるくると踊ってしまった。

距離が近いから、影響を受けやすいのだろう。
体育の創作ダンスの授業なんて大嫌いだったのに、喜びの表現手段として僕まで踊るようになってきている。

実家に帰った時とか、他に誰かいる場所とか、人前でやらないように本当に、本当に気を付けようと思う。

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