12/19/2024, 10:51:37 AM
寂しさは静かな影のように
夜の隙間から忍び寄る
灯りの消えた部屋の中で
ひとり、時を待つ心に触れる
遠くに響く風の声
それは答えのない呼びかけ
空っぽの椅子と揺れるカーテン
天井には強く縛ってある縄
そして、星となるわたし_
12/18/2024, 3:15:26 PM
冬は一緒に、
雪が舞い散る夜、
暖かな手を取って、
心が寄り添うように。
凍える風の中、
笑顔で包まれて、
星空に願いを込め、
二人の世界が広がる。
冬は一緒に、
どんな寒さも怖くない、
君となら、どこまでも、
温かさを感じていたい。
12/17/2024, 2:34:38 PM
とりとめもない話
夜風が窓を叩く頃
君と交わす、とりとめもない話
時を追うことも忘れ
言葉は川の流れのよう
星の数ほどある言葉が
心を揺らし、笑い声を繋ぐ
大事なことなんて話さなくていい
ただ今を、ゆるやかに泳ぐ
朝が白み始めるまで
ふと途切れた沈黙さえ
優しさに満ちていた
君といた、このひととき
「またね」と言い残す扉の向こう
心には確かな灯りがともる
とりとめもない話こそが
明日を生きる力になる
12/16/2024, 11:05:29 AM
風邪
冷たい風が頬を撫で
静寂の街に響く咳音
体は重く、まぶたも鈍く
けれど窓の外には冬の光。
ふわりと香る温かい茶
やさしさが湯気とともに
冷えた心を包み込む
一匙の蜜、慰めの味。
毛布に潜り、眠る間
夢は遠く、雪の原野へ
そこに吹く風は凛として
今の私を忘れさせる。
風邪の中にも、ひとときの安らぎ
手を差し伸べる声、ぬくもりの手
回復への道をそっと示す
風邪と共に、人の優しさを知る。
12/16/2024, 6:58:58 AM
冬を待つ
空気が澄んだ夜の帳に
木枯らしが語りかける。
「もうすぐ冬がやってくる」と、
静寂の中に響く予感。
枯れ葉は踊り、地に還り、
大地は深い眠りへ誘われる。
凍える月明かりが
白く染める準備を始めた。
心はいつしか、ぬくもりを探す。
手を取り合い、寄り添う灯火。
冬が訪れるその瞬間を、
凛とした想いで、待っている。