風邪冷たい風が頬を撫で静寂の街に響く咳音体は重く、まぶたも鈍くけれど窓の外には冬の光。ふわりと香る温かい茶やさしさが湯気とともに冷えた心を包み込む一匙の蜜、慰めの味。毛布に潜り、眠る間夢は遠く、雪の原野へそこに吹く風は凛として今の私を忘れさせる。風邪の中にも、ひとときの安らぎ手を差し伸べる声、ぬくもりの手回復への道をそっと示す風邪と共に、人の優しさを知る。
12/16/2024, 11:05:29 AM